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September 30, 2005

153.焼酎バー「黒瀬」(24)

 芋焼酎1000を越える銘柄のうち「黒瀬」で味わえる逸品シリーズ、7回目は南さつま最終編の頴娃、山川、指宿から。
 「晴耕雨読」
 十数年前始めてこの名を聞いたときは、焼酎の銘柄としては何となく落着かなかったが今やポピュラー。次々と独特のネーミングが生まれるなか、先見の明といえよう。頴娃の佐多宗二商店が、女性にも飲みやすい焼酎をとコガネセンガン、白麹で造った。芋の香りを押さえたやわらかな風味が特徴。ロックからお湯割りまで何でも合う。

 「不二才」
 「ブニセ」。一方こちらは、男の中の男用に造った佐多商店の逸品。ラベルには「薩摩の薩摩」「こん焼酎(そつ)は圏外人呑むべからず」とあるが、わが「黒瀬」は圏内と自認しているので揃えてある。もちろん黒瀬杜氏が仕込んだ焼酎で、芋くささをしっかりと残してある。お湯割りで呑むと、底の方から芋の旨みが立ち上る。辛口そして喉ごしが際立つ。他に蒸留の際の初留とりを集めた「CANGOXINA」、中垂れを集めた「本垂」がある。

 「薩摩乃薫」
 「さつまいも発祥の地」山川町の蔵元田村が仕込んだ代表銘柄。地元産のコガネセンガンを原料に、白麹を使ったポピュラーな焼酎。ドライで爽快な香、ぜひストレートで味わって欲しい。他に「薩摩乃薫・無濾過」もある。こちらはお湯割りがお奨め。

 「薩摩乃薫・純黒」
 こちらは黒麹で仕込んだだけに、ズシンとくる豪快さがある。口に含むと芋の風味と甘味が広がる。一次、二次とも甕壷で手間をかけた本格焼酎。ロックで味わってみたらどうか。同じ甕仕込みで黄麹を使ったのが「鷲尾」これもお湯割りで薫りを楽しいんで欲しい。

 「利右衛門」
 ラベルに「甘藷翁」とある。「カライモオンジョ」と読む。300年前琉球から「唐芋」を薩摩に持ち返った恩人の名である。芋焼酎もこの頃から始まったと言える。池田湖の涌き水と厳選されたコガネセンガンを使って白麹で仕込んだ。芋の香りを残しながら、上品でさっぱりした甘口、飲みやすい。お湯、ロックがお奨め。「秀水」はもろみを低温醗酵させ、一年間熟成した。スッキリした甘さとコクが特徴。指宿酒造協同組合の品。

 「薩摩藩」
 池田湖畔にある指宿酒造協同組合の、黒麹仕込みの焼酎。低温でゆっくり寝かして洗練した味を出した。水割り、ロック何にでも合う。「前田利右衛門」 は、黄麹を使ったこだわり焼酎。有機栽培によるコガネセンガンが売り物。

 「黒瀬」にはまだ置いてないが、他に指宿市街にある小さな蔵元、吉永酒造に「利八」「砂のかけはし」がある。

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September 29, 2005

152.シンデレラマン

 1930年代のアメリカ、大恐慌の時代。人々に希望と勇気を与えた実在のボクサー、ヘビー級チャンピオンを獲得したジム・ブラドック。「シンデレラマン」と呼ばれた男の伝記映画である。
 アメリカのボクサーといえば、粗野でただ強烈な破壊力だけで生きているイメージがあるが、映画の主人公ブラドッグは、妻を愛し三人の子供たちを愛する普通の父親。恐慌化のなか、貧しいながらも日雇い港湾労働者として誠実に生きていく元ボクサーに奇跡が起こる。それはやがてアメリカ中を熱狂させる「伝説」の幕開けだった。
 
 ブラドックの役は、「グラディエイター」でアカデミー主演賞に輝いたラッセル・クロウ。秘めた男の強さと品位を、決して誇張することなく演ずる。「シカゴ」「ブリジット・ジョーンズの日記」で主役を、「コールド・マウンテン」ではアカデミー助演賞を獲得したレネー・ゼルウインガーがブラドッグを支える妻を演ずる。ちょっと太めの体をいっぱい使って、夫へのひたむきな愛を見事に見せた。監督も「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞を得たロン・ハワード。

 「泣いたよ。心にズシーンと来た。こんな男が本当にいたなんてね。素晴らしい」。中村勘三郎のこの一言が、映画の全てを語っている。

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September 27, 2005

151.奥さまは魔女

  「奥さまの名前はサマンサ。そして旦那さまの名前はダーリン。ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。ただひとつ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです!」
 中村正のオープニングナレーションで始まったシチュエーション・コメディー「奥さまは魔女」、初めてテレビで見たのはもう40年も昔のことである。あの鼻をククッと動かすサマンサを演じたエリザベス・モンゴメリーも亡くなった。
 ケネディー暗殺、ベトナム戦争という殺伐な時代のなか、アメリカの保守的な中流家庭を舞台にしたABCテレビの「奥さまは魔女」は、1972年まで254回も続いた。平均視聴率が20%を越えたというから大変な人気番組だった。
 このコメディーのリメイク版というか、「リメイク版テレビドラマを制作するため主役に選んだ新人女優が、実は魔女だった」と、ちょっと捻ったのがこの映画である。
 主役の可愛い魔女役がアカデミー女優ニコール・キッドマン、ダーリン役はウィル・フェレル、女性監督ノーラ・エフロンが楽しいラブ・ファンタジーを撮った。日本語吹き替え版では、魔女の父親役をあの中村正が担当している。彼はまだ現役だったのだ。
 原題「Bewitched」は、「魔法にかけられた」という意味の他に「うっとりさせられて」とも訳せる。なかなかうまいタイトルである。

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September 26, 2005

150.四月の雪

「韓流」ヨン様の最新作である。平日の朝9時、それでも500人近い入場者だという。数えてみると男性は9人、あとは20代から80代の淑女たちのみ。館内に設けられた「ヨン様の手形」の前は大行列、ここでヨン様と手を合わすことが出きる。ヨン様とツーショットが撮れる写真の前も順番待ち。ヨン様グッズは売りきれ。ヨン様の希望で韓国でしか製造できないので、とのお詫びのビラが貼られている。

 映画そのものは、テレビドラマ「冬のソナタ」に始まった甘い甘いラブストーリーの集大成。不倫旅行の途中で交通事故を起し重傷を負った、男女それぞれの妻と夫との静かな恋物語である。
 妻役に韓国映画の宝石といわれるソン・イェジン、あの「ラブストーリー」で多くの日本人フアン生んだ新進女優である。夫役はもちろんペ・ヨンジュン、まさに油の乗りきった演技である。
 監督は「八月のクリスマス」「春の日は過ぎ行く」と恋愛映画の巨匠といわれるホ・ジノ。彼が得意とする、押さえに押さえたセックスシーンが日本の観客の涙を呼ぶ。ヨン様の鍛え貫いた肉体美も。

 劇場を出ると、道路はまた女性だけの群集に生め尽されていた。こちらは、宝塚のスターたちの出迎え。この時間、夫たちは必死に働いているのだろう。

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September 25, 2005

149.江戸東京博物館

 両国国技館の隣に高床式のユニークな構造の建物がある。12年前に建てられた「江戸東京博物館」である。「東京の歴史と文化をふりかえり、未来の東京を考える」をコンセプトに、常設展示と企画展示が行われている。
 建物は、国技館との調和を考えて設計されたとのことだが、下町の景観を損ねたうえに激しいビル風との批判も受けている。バブル期に計画されたため維持費用も膨大で、都の持ち出しも多い。

 今月の企画展示は「美しき日本・大正昭和の旅」展、あまり期待はしていなかったが招待券を頂いたので出かけてみた。
 いやー面白かった。大正から昭和の初期、交通網が発達されるにつれ観光地が整備され、「美しき日本」をセールスポイントに海外に展開したプロモーションが、当時のポスターやパンフ、映画で紹介されている。
 とくに映画は、アメリカのスミソニアン博物館にしか保存されていない無声映画。浅野財閥等の資金援助で日本各地の「美しい風景」や庶民の暮らしを撮影した。この映像は、当時の文化や風俗を知る貴重な資料といえる。
 昭和の初め、毎日新聞社が行った「日本新八景」の選定企画も面白い。鉄道、商工などの関係大臣や政治家、著名な作家画家を審査員にしたこのイベントは、自分達の郷土を観光地として新しく盛り上げ様と一大ムーブメントなり、投票数は日本総人口の1.8倍に達したという。そしてこのことが、国立公園の制定につながったのだそうだ。
 著名な画家、版画家たちの伝える「美しき日本」風景画展としても十分満足させる。(10月16日まで)

 

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September 23, 2005

148.深紅

 「破線のマリス」で江戸川乱歩賞を受賞した野沢尚。残念ながら昨年自殺した彼が、最後に脚本化した遺作の映画である。もともとTVドラマの脚本を書いてきた野沢だが、「深紅」は彼が初めて書いた本格小説。この作品は吉川英治文学新人賞に輝き、彼は作家としても地位を固めた。
 ある一家殺害事件をモデルに、被害者と加害者のそれぞれの娘の「心の傷」を、二人の交差の時間軸の中に描く。実は「被害者もまた加害者の娘にとっては加害者だった」というパラドックスが、映画をミステリーに導く。
 ふたりの娘を内山理名と水川あさみ、被害者が加害者化する狂気を緒方直人が演ずる。他に小日向文世、平田萬、島田楊子、田中好子、南野陽子。監督は今村昌平の助監督を務めた月野木隆。
 映画のロケが、晴海のトリトンや隅田川テラスなどご近所だったので、ストーリーよりそっちに関心が向いてしまったのが難。

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September 22, 2005

147.ひとまく会(4)

 毎月一回歌舞伎座の四階立ち見席で、最後の一幕を楽しむ「ひとまく会」。今月の出し物は「忠臣蔵外伝・忠臣連理の鉢植~植木屋」。

 歌舞伎の出し物には忠臣蔵関係は多い。「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」とならんで、三大名作といわれるのが「仮名手本忠臣蔵」、これは一日では全てを上演出来ない超大作である。一方この大作から派生するエピソードを物語にしたのが「外伝」、「東海道四谷怪談」「元禄忠臣蔵」等々である。 
 今夜の出し物「植木屋」も、主人公は四十七士のひとり神崎与五郎、芝居では千崎弥五郎(梅玉)と高師直つまり吉良上野介の愛妾お蘭の方(時蔵)との恋の行く末である。赤穂浪士のため、自らを犠牲にする女性の悲哀を綴るこの外伝は、「上方和事」(かみがたのわごと)と呼ばれる写実を生命とする愛と死のドラマである。

 和事を演ずる主人公を和事師(歌舞伎の二枚目)といい、上方歌舞伎の坂田籐十郎がその祖といわれている。「植木屋」の弥五郎役も籐十郎の芸を継ぐ初代中村鴈治郎や二代目、三代目鴈治郎が演じているが、今回は初めて四代目中村梅玉がその役を受けた。
 その上方大名跡、籐十郎を鴈治郎が襲名する。来月の「ひとまく」は、鴈治郎最後の舞台「心中天網島・河庄」である。

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September 21, 2005

146,チャーリーとチョコレート工場

 鬼才ティム・バートンがジョニー・ディップと組んで何を仕掛けるか、こんな期待を抱いて上映を待つ。原作はイギリスで「ハリー・ポッター」「指輪物語」に次いで子供達に人気の、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」。
 お話は単純で結末も最初から判っているが、バートンが次々と創り出すファンタジックな映像は素晴らしい。CGを多用しながらも、画面に登場する100匹のリスは長時間かけて訓練する。こんなこだわりが、作品に厚みを増す。
 前作「ビッグ・フィッシュ」でも、主人公と父親の関係がキーとなったが、今回も同じ。バートンのトラウマがここにある。
 「猿の惑星」で見せたメーキャップの腕がまた冴える。すべてが同じ顔をもつ「ウンパ・ルンパ」が造るチョコレート、ひと癖もふた癖もあるキャラクター達とブラックユーモア。まさに大人の映画だ。
 このコンビの次回作は、ストップ・モーションアニメ「コープスブライド」、10月ロードショー。

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September 20, 2005

145.愛についてのキンゼイ・レポート

 1948年「人間における男性の性行為」を発表、1953年には「人間女性における性行動」を発表し「女性も男性と大差ない性反応をもっている」とそれまでの常識を大きく覆した、いわゆる「キンゼイ報告」の著者アルフレッド・キンゼイ博士の伝記映画である。
 小学生だったので「本」そのものは読んだことはない。しかしキンゼイの名前だけは頭の片隅に残っていた。そしてこの映画によって、その時代に「報告」が呼び起こしたショックを知った。
 昆虫学者キンゼイ博士がバカバカしいほど真面目に、「性行為」という個人にとって最もシークレットな部分の情報を集め数値化する。そのことで人々の性の悩みを解決しタブーを解き放ったのは事実だろう。しかしそれは決して「愛]からの解放ではなかった。と「映画」を読んだ。
 映画もまた「性の研究」というエキセントリックでバカバカしい素材(キンゼイの伝記)を、大真面目に隠すことなくかつ情愛とかエロティシズムを一切排除して描く。このバカバカしさが、人間という不思議な動物の愛らしさを納得させる。
 キンゼイ夫妻をリアーム・ニーソンとローラ・リニーが真面目に演ずる。なぜか製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラ、あの「ゴッドファーザー」「地獄の黙示禄」の大監督である。

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September 19, 2005

144.浜離宮・秋

 「敬老の日」ということで、都営の美術館や博物館が無料公開されている。また都立公園はこの一週間、60歳以上は入場料が無料である。そこで自転車で15分の「浜離宮恩賜庭園」に出かけてみた。
 浜離宮は、徳川将軍家の鷹狩場、6代将軍徳川家宣の代に浜御殿となった。明治維新後は皇室の離宮となり名称を「浜離宮」に。戦後は東京都に下賜され、その後「国の特別名勝及び特別史跡」に指定されている。
 浜離宮は、東京湾の海水を引き入れた「汐入の池」と二つの鴨場(池)をもつ大名庭園で、潮の干満によって池の趣がかわる。また花木園やお花畑があり、季節の花を楽しむことが出きる。
 今庭園で咲き誇っている草花は、ハギ、キキョウ、コスモス、オミナエシ、スイフヨウ。また夏の名残りのサルスベリ、ノウゼンカズラ、ヤブカンゾウも楽しめる。  汐サイトのビルを借景にした「江戸の庭園」を散策してみてはいかが。

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September 18, 2005

143.焼酎バー「黒瀬」(23)

 芋焼酎1000を越える銘柄のうち「黒瀬」で味わえる逸品シリーズ、6回目は金峰、吹上から。

 「さつま松の露」
 金峰町は黒瀬と並ぶ阿多杜氏の里。幾つかの蔵元があったが生き残ったのは櫻井酒造だけ。明治38年の創業以来造ってきたのが、白麹仕込みの「松の露」である。「芋焼酎」らしい芋焼酎で地元ではこれしか飲まない。お湯に注ぐとあの「イモ」の香りが何とも云えない。この原酒に黒麹仕込みの原酒をブレンドして、都会向けに売り出したのが「金峰櫻井」、コク、キレ、甘さが見事に調和し評判となった。今ではなかなか手に入らないプレミアム焼酎になった。「小さな蔵」も同じ白・黒を9:1にブレンドした限定商品。

 隣町吹上の西酒造は弘化2年創業、というからもう160年になる老舗。白麹・コガネセンガンを使った「薩摩宝山」をベースに、それぞれに特徴を持たせた「宝山シリーズ」を出している。
 写真左の「富乃宝山」は、有機栽培のコガネセンガンを原料に黄麹を使って低温醗酵、吟醸酒のようなフルーツの香りを出した。隣の「吉兆宝山」は黒麹による甕仕込み、芋の香りをキチンと残した古き焼酎の味。そして「宝山芋麹全量」、かって米不足時代に行われていた「芋麹」を使った焼酎、技術的に難しいといわれるがすっきりした焼酎に仕上がっている。大学の醸造科で日本酒の蔵元後継者たちに刺激された、現社長の腕前が冴える。

 「西海の薫」
 吹上浜沿いの入来の蔵元・原口酒造の焼酎。「黒瀬」で辛口を希望する客に奨めるのがこの焼酎である。お湯割りも良いが、割り水して数日置くと辛さが甘さに変わる。白麹とサツマセンガンの基本ベース。一方黒麹仕込みの原酒にシロをブレンドしたのが「原口屋 甚衛門」。十分濃厚なのだが、味も香りもスッキリとしている。

 「黒瀬」 渋谷区渋谷2-14-4
       ℡5485-1313 
     http://keida.cocolog-nifty.com/kurose/ 

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September 16, 2005

142.焼酎バー「黒瀬」(22)

 焼酎バー「黒瀬」には、100種を越える「芋焼酎」が常備されている。店主・宿里順也が親戚の黒瀬杜氏のアドバイスを受け、主としてふるさと・南薩摩から仕入れている。
 店主をサポートしているのは、木村剛。彼は鹿児島出身ではなく生粋のハマッ子。「芋焼酎が好きで好きでたまらない」と店に飛びこんだ。暇を見ては都内の酒屋を回り、若い感覚で珍しい「芋焼酎」を見付けてくる。この組み合わせが「黒瀬」の焼酎を、バラエティー豊かにする。

 木村の本業は俳優である。まだ20代、サーフィンや空手、ギターに料理と趣味・特技の幅はひろい。最近は映画「電車男」に出演したが、これまでも「イノセントワールド」「ぼくは勉強ができない」「友子の場合」など佳作に顔を見せている。テレビではCXの「曲がり角の彼女」「お水の花道」「ビーチボーイズ」、TXの「Deep Love」「田舎で暮そうよ」、NTVの「初恋い.Com」、ANBの「アナザヘヴン」等々。「仮面ライダー龍騎」では、シザース役を演じた。近々NHKのBSドラマにも出演する。
 ロケやスタジオ収録の合間に「黒瀬」を手伝ってくれているが、お客さんとの会話が演技に大変役にたつという。
忙しくて店に顔を出せなくなることを、我々応援団として期待するのだが、そうなると又寂しくなる。
 木村 剛 (きむら たけし) http://www.aint.co.jp
        ℡ 03-3445-4432       

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September 15, 2005

141.在外投票違憲訴訟

 各紙が「在外選挙権制限は違憲」とした最高裁判決をトップで報じた。ロサンゼルスでTV局を経営している友人が、原告団の副団長をしているので強い関心を持ってフォローしていた。「海外在住者にも選挙権を」と運動をはじめて12年、「国会や自治省などに陳情してもなかなか動かない」と帰国の折り会う毎に、彼は嘆いていた。
 最高裁が違憲立法審査権を発揮し、立法府に対し「怠慢」を指摘することは珍しい。往々にして「国会の裁量内」と逃げている。「一票の格差訴訟」などがその例である。しかし今回は、慰謝料まで認めた画期的判決となった。

 彼から喜びのメールと原告団声明が届いたので、その一部を。
 「最高裁大法廷は、われわれ海外在住日本人の悲願でありました在外投票制度について、われわれの主張を全面的に認める判決を下しました。本判決は、海外に住む日本人の投票権を認め、現在、選挙できないでいる衆議院小選挙区、参議院選挙区に投票する権利を明確に認めました。またわれわれがこれまで投票できなかった精神的苦痛に対し、国家賠償法による慰謝料5000円と利息の支払いを国に命じました。・・・・・・・・本判決により日本の民主主義が大きく前進したことを確認したいと考えます。(以下略)」

 彼も「黒瀬」の常連、さー焼酎で乾杯しよう。

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September 14, 2005

140.マザー・テレサ

 こちらは、ほぼ中高年で席は埋まる。誰もがご存知、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサの後半世紀を描いた映画。
 青い線の入った白いサリーに身を包み、小さな体で最も貧しい人々にひたむきな愛を捧げるテレサ。教義や祈りだけではなく、行動力をもって「神の求め」をめざすテレサ。
 映画は決して「感動」を作るのではなく淡々とテレサの人生を綴る。時には眠気を催す単調なシーンを積み上げながら、やがて観る人の心の中に「感動」を生み出す。そのドキュメンタリータッチの演出は、イタリアのファブリッツイオ・コスタ、流石である。
 マザー・テレサ役は「ロミオとジュリエット」で「映画史上、最も若く美しいジュリエット」といわれた伝説のスター、オリビア・ハッセー。20年前からテレサを演ずるのが夢だったと、NHKの番組で語っていたが、オリビア・ハッセーには「マザー」が乗り移っていた。その渾身の演技と内面から涌き出る美しさが、私達を圧倒するのだ。
 真実のドラマは強い。元夫・歌手の布施明はこの映画をどんな想いで観ただろうか。

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September 13, 2005

139.NANA~ナナ~

 新聞評によると「話題作」とある。平日の午前中、日劇の入り口は大行列だった。中に入って館内を見渡すと60代以上と思しき観客は私をふくめて二人だけ、あとは学校をサボッた高校生と大学生。入り口の中高年は、皆隣の「容疑者」目当てだった。
 読んではいないが、矢沢あい原作の超!人気マンガ「NANA」(集英社「クッキー」連載)がついに夢の映画化をはたしたのだそうだ。
 ストリーは20歳の二人の女の子の、恋と青春の物語。「ヴィヴィアン・ウエストウッドの衣裳にミッドセンチュリーなインテリアなど数多くの『カルチャー』が鏤められている」と謳い文句にあるが、そんな「カタカナ文化」をのぞくと、何時の時代にもあったお話に過ぎないし、登場人物もそう珍しいタイプでもない。
 パンクバンドのクールな主人公ナナには、現実のカリスマボーカリスト中島美嘉。これは上手い。存在感がある。もう一人の奈菜には宮崎あおい。何処にでもいるただ可愛い少女。とりまく男性陣は、若い女性に人気の松田龍平、成宮寛貴、平岡裕太他。監督は「約三十の嘘」の大谷健太郎。
 映画の恋は、何時の時代もハッピーエンド。

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September 12, 2005

138.トリトン・花クルー・ツアー(晩夏)

 ベイエリアの再開発で、晴海に「トリトンスクェア」が誕生して4年になる。ここには、オフィスビルとマンションに囲まれた「花のテラス」と「緑のテラス」がある。イタリアの庭園をモデルに植えられた花木は600種類、このテラスを専門家の案内で巡るツアーに参加した。
 東京湾からの海風、隅田川の川風、埋めたてられた土質、二階の盛り土のテラス、どんな植物が適応するか実験的な植栽が行われており、国内だけでなく海外原産の珍しい草花が見られるのも楽しい。
 花の咲き具合は、春のツアーほど多くはなかったがハイビスカスやアメリカディゴなど原色の花が、暑い太陽に冴えた。
 トリトンで観られる今さかりの草花を、和名!で紹介しよう。「七変化」「猫髭」「源平葛」「鬱金珊瑚」「照手桃」「金襴紫蘇」「鐘馗水仙」「唐綿」「山法師」「熨斗蘭」「片喰」「瑠璃茉莉擬」「鳳仙花」「海紅豆」「浮釣木」「松葉牡丹」「鳳仙花」「勲章菊」

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September 11, 2005

137.東京道産酒の会(2)

 在京の同郷人が集まる「県人会」、知事や市長が出身者や関係者をホテルに集めて開く「○○の夕べ」。しかし国内の転勤先で知り合った人達が、東京戻ってからも集う例は少ない。それも異業種の人達が。
 
 東京道産酒の会は、北海道からの帰任組に加え、「縁あって北海道をこよなく愛している」作家や画家、デザイナー、音楽家などの文化人も加わって昭和59年に発足した。会合は、年末年始と夏場を除く毎月1回、都心のデパートのレストランを閉店後借り切って開催される。費用は全額自弁、酒はもちろん料理も北海道産、この鉄則は今も守られている。

 会のスタイルは1回目から変わることは無い。まず「札幌時計台の鐘」が鳴る。「道産酒」で乾杯の後、会員が作詞、船村徹作曲の「会の歌」を斉唱する。時にはプロ歌手の指導もあるが、172回ともなるとみな諳んじている。出席回数が増える度に授与される「功労賞」表彰、そして誕生日のお祝い。
 必ず組みこまれているのは、会員や会員の友人知人によるゲストスピーチ。北海道の話題が中心だが、経験豊かな人達の集まりだけに話は多種多彩、「世界の政治経済情勢」から健康、スポーツ、趣味と広がる。時々北海道の市町村長も招かれ、なつかしい地域の話に盛りあがる。そして最後は「道産酒のきき酒会」で締める。

 会がスタートして20年が過ぎた。若い新入会員もいるが、会場に限りがあるため増やすことは難しい。会員の平均年齢も70歳を超えた。しかし、皆元気である。きっと北海道の酒と肴は、百薬の長なのだろう。
 因みに今月の道産酒は「北の誉」、ゲストスピーチも北の誉社長による「北海道酒事情」。料理は「トウモロコシとカマンベール、サンマの塩焼き」の前菜に始まって、「サンマの刺身」「道産レタスのサラダ」「鮭の焼物」「じゃがいもと鰊の煮物」、そして「マイタケご飯のおにぎり」で終わった。 

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September 09, 2005

136.東京道産酒の会

毎月1回、北海道で造られた酒を酌み交わしながら、北の大地に想いを馳せる集いがある。今月で172回、もう21年も続いている。

 「ワイン」や「ビール」はともかく、北海道で日本酒が?と思われがちだが、結構銘酒は多い。兵庫の灘から移ってきた「男山」(旭川)、能登からやってきた「千歳鶴」(札幌)、金沢からの「北の誉」(小樽)、北海道最古といわれる「国稀」(増毛)、奈良十津川郷士が苦難の中から生み出した「金滴」(新十津川)、旭川の「国士無双」、釧路の「副司」等々15の蔵元がある。元来、米どころ酒どころからの移住者が多かった土地柄だけに酒は美味いのである。

 東京道産酒の会といっても、在京北海道出身者の集まりではない。もちろん北海道生まれの会員もいるが、主流は北海道転勤を経験した道外の人である。代表世話人の三人は、石川、山口、東京出身だし、1回目から参加している私は鹿児島である。200名弱の会員に共通しているのは、「どうしても北海道が忘れられない」「北海道の為なら何か役にたちたい」との想いなのである。

 北海道へ転勤する者は「二度泣き」するといわれる。一度目は、東京を離れる身の不運を嘆いて泣く。家族と別れて単身赴任する「札チョン族」も多い。そしてもう一度、任期が終わり北海道を去る時後ろ髪を引かれる思いで泣くのである。
 北海道の雄大な自然は素晴らしい。メリハリのある春夏秋冬、新鮮な山海の珍味、そして何よりその風土が生み出す豊かでさわやかな人間関係の絆の深さが、人々を虜にする。数年の勤務であっても、北海道は忘れられぬ地となってしまう。

 この会の母体は、24年前にスタートした札幌の「道産酒の会」である。国税局主催の「きき酒会」が契機となって始まった。官界や会社の支店長たちが月1度、北海道の酒を酌み交わしながら「北海道の発展について」語り合った。そして3年後、「二度泣き」して東京に戻ってきた道産酒の会員たちが再び集まる。(続)

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September 08, 2005

135.マダガスカル

 館内は始終こども達の笑い声に包まれた。日本語吹き替え版、玉木宏、柳沢慎吾、高島礼子等がアニメキャラクターの動物たちに上手くマッチして楽しませてくれる。
 これは「シュレック」「シャーク・テイル」に続くドリームワークスアニメーションSKGの作品である。

 ドリームワークスは、映画監督のスティーブ・スピルバーク、元ディズニー会長ジェフリー・カッシェンバーグ、音楽プロデューサーのデビット・ゲッフェンの三人が作ったハリウッドの映画スタジオ。「ディープインパクト」「アメリカン・ビューティー」、最近では「宇宙戦争」などで知られているメジャーである。このアニメーション部門を、ディズニー時代数々のアニメ名作を製作してきたカッシェンバーグ率いる。

 この作品は、CG業界の専門家たちにとっても必見である。初めてAMD社の「オプテロン・プロセッサ(AMD6)」を使って製作された。
 「動物はCGアニメの聖域」と云われるほど、動き回る動物の毛を現実的に表現するのはむずかしい。これまでのアニメは1シーンにせいぜい数匹程度しか登場していない。ところが「マダカスカル」では、動き回る動物がひとつのシーンに900体以上登場し、草木も入れると15万種の物が同時に動いている。AMD社が開発したマイクロプロセッサ技術なのである。

 AMD社は、アメリカのカルフォルニアに本拠を持つ世界有数のICメーカーである。コンピューター業界、通信業界、家電向けにマイクロプロセッサやフラッシュメモリを設計・製造してきた。そしてこの4月、ラスベガスのNABでドリームワークスとの戦略的提携を表明した。
 この映画を観て、IC技術の革新が映画芸術表現力の多様化に大きく貢献していく事実を実感する。

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September 07, 2005

134.トップガン

 「ラストサムライ」「宇宙戦争」などハリウッドのスーパースターとして知られる、トム・クルーズの19年前の作品。全世界で3億5000万㌦稼いだこの映画でクルーズはスターの座を確立した。
 テレビでの放映を合わせるとこれで3回目だが、デジタル・リマスター版は「時間」を忘れさせる。映像も音もむしろオリジナルを越える。館内の前後左右のスピーカーが、空母を飛び立つF14のエンジン音を座席とも揺るがす。

 「トップガン」とは、空中戦の高い技能をもつエリート海軍パイロット士官の尊称。死と隣り合わせた実戦さながらの訓練で選抜される。その訓練と遭遇するミグとの実戦を描いた、スカイ・アクション・エンターテインメント映画である。
 さすがアメリカである。米海軍の全面協力で、本物の「トップガン」たちが実際に操縦する戦闘機が撮影される。リアルで臨場感のある空中バトルは、飛行機マニアにとっては見逃せないシーンだったであろう。

 十数年前作家で飛行機マニアの友人が、「日本版トップガン」を東映で製作した。防衛庁空幕広報との交渉を仲介したが、現在ほどスムーズでは無かった事を思い出した。

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September 06, 2005

133.焼酎バー「黒瀬」(21)

 台風14号が、いま薩摩半島「黒瀬」の沖を通過中である。被害が心配だ。稲と違って「サツマイモ」は地中にあるので影響は少ないが、シラス台地は雨水に弱い。たっぷり水を含んだシラスは、土砂流となって台地を削る。芋畑があっという間もなく消える。

 さて、「本格焼酎・その他」である。「ソバ」で有名な銘柄は宮崎の「雲海」(雲海酒造)「天照」(神楽酒造)だろう。ソバどころ鹿児島にも「蕎麦蔵」(薩摩酒造)「木花咲耶姫」(山元酒造)などがある。いずれも麦や米と混ぜ減圧蒸留で造る。すっきりした甘さが特徴だ。
 最近話題となっているのが「栗」である。高知の「ダバダ火振」「四万十 大正」(無手無冠)、兵庫の「古丹波」(西山酒造)、宮崎の「栗天照」(神楽酒造)など栗のまろやかな味と香りを楽しめる。
 「ゴマ」は福岡の「紅乙女」(紅乙女酒造)、「かぼちゃ」は宮崎の「et」(落合酒造)、「じゃがいも」は長崎の「じゃがたらお春」(福田酒造)北海道「ピリカ伝説」(北の誉酒造)など、それぞれの原料の香りを生かした減圧蒸留焼酎である。

 といっても、「その他」に括られる「本格焼酎」の原料にも、法的な規制がある。財務大臣が定める「原料」は、他以下に限られる。旅先などで出合ったらその風味を教えて欲しい。

 「あしたば」「あずき」「あまちゃずる」「アロエ」「ウーロン茶」「梅の種」「えのきたけ」「おたね人参」、「きび」(長野「いってんつく」)、「牛乳」(熊本「牧場の夢」)、「銀杏」「くず粉」、「熊笹」(長野「信濃の香り」)、「グリンピース」、「こうりゃん」(宮崎「天甜酒」)、「こならの実」、「昆布」(北海道「礼文島」)、「サフラン」「サボテン」「椎茸」「紫蘇」「大根」「脱脂粉乳」「玉葱」「つのまた」「つるつる」「とちのきの実」、「トウモロコシ」(宮崎「静寂の時」)、「トマト」、「長いも」(長野「ながいも焼酎」)、「なつめ椰子の実」(鹿児島「孤独な天使」)、「人参」(福岡「筑紫金印」)、「葱」、「海苔」(島根「いそっ子」)、「ピーマン」(宮崎「Piment」)、「菱の実」(佐賀「菱娘」)、「ひまわりの種」(福岡「向日葵」)、「ふきのとう」「紅花」、「ホエイパウダー」(北海道「ミルク酒」)、「布袋葵」、「またたび」(岡山「益々元気」)、「抹茶」、「まてばしいの実」(長崎「鷹島」)、「百合根」、「蓬」(宮崎「天蓬莱」)、「落花生」「緑茶」「蓮根」、「若布」(長崎「七萬石」)
      *( )は味わった銘柄

http://keida.cocolog-nifty/kurose/

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September 05, 2005

132.焼酎バー「黒瀬」(20)

 「本格焼酎って何?」と、お客さんに尋ねられた。実は34年前、これまでの「乙類焼酎」を法律でこう呼べるようになったのだ。(酒税の保全および酒類業組合等に関する法律施行規則第11条の5)
 さらに3年前には、焼酎ブームを受け「本格焼酎」のより細かな条件が決められた。
 1.穀類や芋類を原料や麹に使用
 2.穀類の麹および水を原料に使用
 3.酒粕および水を原料に使用
 4.砂糖と米麹および水を原料に使用
 5.上記以外の場合で、穀類もしくは芋類と穀類麹もしくは芋類麹が、水以外の  原料の50%以上の重量を占めている
 つまり「単式蒸留器」を用いて製造する乙類のなかでも、特に「昔ながらの製法」をまもっているものが、「本格焼酎」と呼べるのである。
 本格焼酎は、主原料によって「芋」「麦」「米」「黒糖」「泡盛」「その他」の5つに分類される。なかでも「黒糖焼酎」と「泡盛」はそれぞれ奄美諸島、沖縄県と産地が指定されている。
 「その他」も最近は増えてきた。でんぷんを含むものであれば、アルコール醗酵が可能だから「焼酎」になるのである。
 「黒瀬」は本格焼酎の店、なかでも「芋」が揃えてある銘柄の90%を占める。もちろん「黒糖」「泡盛」もあるが。
 次回は「そば」「栗」など「その他」について報告しよう。

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September 04, 2005

131.焼酎バー「黒瀬」(19)

 芋焼酎1000を越える銘柄のうち「黒瀬」で味わえる逸品シリーズ、5回目は川辺・知覧から。

 「さつま寿」
 町の中心を万之瀬川、大谷川、麓川が流れる川辺は水の里である。この清流を使って仕込んだのが、尾込商店のこの逸品。白麹を使い昔ながらのホーロー製の器で常圧蒸留する。芳ばしく柔らか味。飲み飽きない。秋には季節限定で「さつま寿 旬」、春には「さつま寿 桜」(写真左)が発売される。

 「池の鶴」
 こちらは同じく尾込商店が黒麹を使って仕込んだもの。原料は頴娃町の農家と契約栽培で作った芋を厳選、辛口でキレが良い。黒麹モノではもうひとつ、「神蔵」もある。原酒の風味を生かすためアルコール度数は28度と少し強い。

 「武家屋敷」
 薩摩の小京都と呼ばれる知覧は、武家屋敷が有名。それを銘柄にしたが蔵元は南の海岸に近い塩屋にある。開聞岳の噴火で作られたシラス台地は、「コガネセンガン」生産の中心地。その原料の良さを十分生かした白麹仕込みで、上品な甘味が引き立つ。お湯割りが地元での飲ん方。

 「知覧ホタル」
 ラベルは特攻の母とよばれた鳥浜トメさんのお孫さん(特攻資料館「富屋食堂」館長)のデザイン。黒麹を使いキリッと仕込んだ。売上の一部は町の特攻英霊顕彰会に寄付される。

 「黒瀬」にはまだ置いてないが、川辺には「高良酒造」の甕仕込みの「八幡」「はちまんろかせず」もある。

「黒瀬」 ℡ 03-5485-1313

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September 02, 2005

130.容疑者 室井慎次

 「喋りすぎたため事件に巻き込まれた真下正義から、喋らないから法律に翻弄される男・室井慎次へ」
 「踊る・・・・」シリーズのスピンオフムービー!の第二弾は、警視庁刑事部捜査一課管理官・室井警視正が、パクられてしまった事から話は始まる。容疑は、殺人事件の被疑者に対する捜査員の暴力を容認したこと、つまり「刑法195条特別公務員による暴行陵虐の罪」で送検されたのである。その上警察庁と警視庁の派閥争いが、事態を複雑にする。
 室井役の柳葉敏郎はこれまでのシリーズでも、寡黙で苦虫を噛み潰したような表情で現場を指揮し観客に受けていた。そのエリート警察官僚が今度は主人公として登場し、窮地に陥るのがストーリーである。最後はいつものように一件落着となるのだが、広島県警本部に飛ばされてしまうというオチも付く。
 タタキあげの刑事役・哀川翔、同期の警察官僚・筧利夫、美人管理官・真矢みき、湾岸警察署のスリーアミーゴス・北村、小野、斎藤などいつものキャストが顔を並べているが、室井を告発したゲームオタクの弁護士・八嶋智人のネチネチした演技が上手い。
 これまでのシリーズの脚本を手がけてきた君塚真一が、初めてメガホンを握った。
 フジテレビがブログの「odolog」を開設したり、大阪では「管理官祭り?」を開くなど宣伝に大童。隅田川をなめたタイトルバックに我が家も写ったが・・・・・・。

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September 01, 2005

129.釣りバカ日誌16

 「西海国立公園50周年記念・佐世保、九十九島ロケ記念」の団扇を貰って中に。席は中高年者でほぼ埋まっている。「寅さんシリーズ」が終わってからは、「ハマちゃんシリーズ」が松竹を支えている。

 タイアップが上手い。痒い所に手が届くように、地元の願いを絵にしている。今度も「九十九島」の美しい風景、「ハウステンボス」に「第二西海橋」、「軍港佐世保の港とハンバーグ」、長崎も忘れず「グラバー邸」に「天主堂」「唐寺に石畳の坂」と観光スポットはキチンと押さえている。ちょっとだけ写った東京の回転寿司屋は、封切当日新聞に全面広告を打った。
 話はいつものパターン。日本一の釣りバカサラリーマン浜崎伝助が、ハチャメチャやって騒動おこす。その一方で純愛カップルの恋を手助け、結果はメデタシメデタシとなる。登場人物オール善人、安心して見られるのがこのシリーズの売り、脚本山田洋次の狙いである。
 監督山田の「寅さん」はアウトローの放浪者、この「浜ちゃん」も組織の中にあっての放浪者、真面目に生きてきた中高年者が時々夢見た人生なのだ。

 出演は西田敏行、三国連太郎以下いつもの芸達者な常連だから省くが、監督はシリーズ三作目の朝原雄三。山田洋次の門下生の彼は、昨年文部科学大臣新人賞を受賞した松竹のホープである。

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