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October 30, 2005

173.笠沙路(4)

Imgp1624 国道沿いに幟がはためいていた。「笠沙特産手づくりつけあげ田原水産」。実は店のおかみさん、高校時代の演劇仲間である。
 毎朝四時、近くの片浦漁港でイワシやサバ、サメなど小魚を仕入れ、ご主人とふたりで「つけあげ」(薩摩揚げ)を作っている。
Imgp1632Imgp1625Imgp1629 薩摩揚げは、デパートでの物産展などで大変人気のある商品。鹿児島空港の土産物屋にも山積みされている。大手4社ほどが大量に生産し、全国販売しているが、味がどうももうひとつ。こどもの頃、家で作って食べた「つけあげ」には追いつかない。
 10数年ほど前、田原水産の「つけあげ」に出会った。イワシの骨もすりつぶして身に混ぜ、ナタネ油でカラリと揚げた逸品だった。そして作っていたのが、クラスメートである。こうしてふるさとの香りのする味が楽しめるようになった。

 「つけあげ」(薩摩揚げ)は、琉球料理「チキャーギ」が渡来したものといわれる。
 コアジ、サメ、コサバ、トビウオ、イワシ、エソ、ハモ、クチなどのすり身を油揚げしたもので、昔はどの家庭でも作っていた。すり身だけのものはもちろん、短冊に切ったナマの人参二枚ぐらいを挟んで揚げたもの、ゴボウをささがきにして混ぜたものと様々である。 こどもにとっては「おやつ」、大人は「ダイヤメ」(晩酌)の焼酎の肴に欠かせなかった。
 最近の全国区のものは、トーフやウドン粉、味醂、砂糖を入れ甘味を強くしたものが多い。田原水産のおかみさんの「つけあげ」は、そうした味を頑固に拒否している。

 先日、「純ちゃん」のところから大量注文があったそうだ。彼の父親(元大臣)はこちらの出身、やはり故郷の味は受け継がれているようだ。

   田原水産 0993-63-0130 全国どこからでも注文OK

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