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September 09, 2006

442.スーパーマン リターンズ

Super2Super_1 「この夏、真打は、最後にやってくる!!」と宣伝してたので、夏休み映画の最後に見ることにした。しかし、「前座」に過ぎなかったようだ。「パイレーツ・・・」「ユナイテッド93」「マイアミ・バイス」さらには「M:i:III」にも負けた。「マッチポイント」や「ハードキャンディー」には最初から敵わない。

 なぜなんだろう。それは世界中の人口に膾炙した、不滅のヒーローのリターンにしては、驚きがないのだ。「X-メン」で腕の冴えを見せたブライアン・シンガー監督にしては、エンタテインメントに徹しきれていない。
 もうひとつ、数千人の若手俳優の中から選びぬいたとしても、ブランド・ラウスにはオーラがない。190㌢の身長が生きていない。

 「スーパーマン」は、78年前アメリカのコミックで誕生した。その後新聞に30年以上も連載され、現在でも40ヶ国25の言語でコミック誌を飾っている。また人気TVシリーズとして35のタイトルを持つ。
 映画も65年前に短編で登場、その後5本の長編映画が製作されている。そして20年ぶりの登場なのだ。それだけに期待は大きかった。

 しかしその間の映画技術の進歩は、凄い。その画期的な視覚効果(VFX)は、今回の作品に十分生かされている。映像も、35㍉や70㍉のフイルムカメラではなく、ソニーとパナビジョンが最近開発した「ジェネシス・デジタル・カメラ」を使った。それまで1台しか生産されてなかったカメラが、この撮影のため10台も作られたそうだ。

 出演は、ヒーローに新人のラウスの他、生涯の恋人役がケイト・ボスフル(「綴り字のシーズン」)。そして作品を締めたのがスーパーマンの永遠の敵役、ルーサーに扮するケビン・スペイシーである。
Super3 スペイシーは、「アメリカン・ビューティー」などで二度もアカデミー主演男優賞を獲った名優。「C.Aコンフィデンシャル」「シッピング・ニュース」など数々の名作を残している。
 自ら脚本・監督もこなし、製作プロダクションやウエブサイトを経営する他、ロンドンでは舞台で若手の養成にも携わっている。
 彼と相対するとなると、スーパーマンもかなりの力量を要するのだ。

 もうひとり懐かしい人物が出演している。半世紀も前の映画、エリア・カザンの「波止場」でマーロン・ブランドの相手役を演じたエヴァ・マリー・セイントである。彼女は、この作品でアカデミー主演女優賞に輝いた。
 今回はヒーローの養母役だったが、ヴィム・ヴェンダーズ監督の「アメリカ・家族のいる風景」でも確か主人公の母親役だった。

 「スーパーマン」、これまでヒーローを演じてきた故クリストファー・リーブスをブランド・ラウスがいつ乗り越えられるか、次回作に期待したい。

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