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September 13, 2006

445.焼酎バー「黒瀬」(59)

 「薩摩焼酎・逸品シリーズ」18回目は、前回に続いて霧島地方から。

 「さつま国分」
 「花は霧島、たばこは国分」とおはら節にも唄われる国分には、古くから蔵元が集中している。たばこ畑はいも畑に変わり、コガネセンガンを生み出している。
 老舗の蔵元数社が集まって発足させたのが「国分酒造協業組合」、その代表銘柄がこれである。白麹を使った最もポピュラーな焼酎、甘口ですっきりした味わいは、まさに地元の酒。
 5年前、焼酎ブームに先駆けて新しい味に挑戦したのが「芋麹 芋」、酒販店のアイデアで生まれたこの焼酎は、米を全く使わないサツマイモ100%の本格焼酎である。ふかしたサツマイモのような風味でピュアな味に仕上がっている。
 日本酒に使う黄麹を使って芋臭さを押さえたのが「黄麹 蔵」、フルーティーな香りは都会向けの焼酎といえよう。
 他に「大正の一滴」「黒石岳」も。

 「蘭」
 国分酒造から海岸寄りに下ると黄金酒造がある。ここでも芋麹を使ったサツマイモ100%の焼酎を造っている。熟した南国の果物、または蘭の花の香りがこの焼酎の「売り」である。
 ある人は、これまでにない芋焼酎の世界と評した。
 その「ハナタレ」だけをじっくりと熟成させたのが、「蘭 芋 グラッパ」である。濃厚でしかもまろやかな味は、まさにイタリアのグラッパそのものである。もちろんこれはストレートで。度数は44度だが。

 「なかむら」
 中村酒造場の造るこの銘柄も、「プレミアム焼酎」となってしまった。なかなか手に入らない。昨夜ようやく「黒瀬」で飲むことが出来た。数年かけて残留農薬を徹底的に排除、独特の栽培方法で作ったカルゲン米を麹に使い精魂込めてつくりあげた。
 ストレートで飲んだが、しっかりとした味わいとだけしか言いようがない。杜氏の心が味わえる焼酎である。
 他に黒麹を使った手造り焼酎「玉露 黒」、コガネセンガンを掘ったその日のうちに加工して造った「玉露 本甕仕込み」がある。

 「アサヒ」
 最後は、お隣隼人の日當山醸造の焼酎。40年前鹿児島に勤務していた頃、行きつけの小料理屋で毎晩飲んだ懐かしい焼酎である。コクもありキレもあり、アキのこない焼酎だった。黒チョカで澗つけてキビナゴの刺身を肴にチビチビ飲んだ。 東京でも探してみたがなかなかお目にかかれない。
 そのかわり、減圧蒸留で芋臭さを押さえた「千秀」に出会った。ソフトでまろやかメロンのような味わいである。その弟分にあたるのが常圧蒸留の「百秀」、いずれも白麹、コガネセンガンが原料、お湯割り飲み比べてみるとよい。

 「黒瀬」 渋谷区渋谷2-14-4
      ℡03-5485-1313

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