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September 14, 2006

446.二科展

Nika 毎年秋になると、郷里の友人から「二科展」の招待状が届く。著名画家から一般の公募作品まで、力作を見るのが楽しみだ。絵だけでなく、彫刻、デザインと上野の二つの美術館を占める。
 
 二科会は、1914年に結成された在野の美術団体。梅原龍三郎、有島生馬、坂本繁二郎等フランスで新しい絵の世界を学んだ若手画家が、当時の文部省の束縛から離れた美術運動体として会を結成した。流派を超えた美の価値の創造を求めたのである。
 戦後、絵画・彫刻に加えデザイン、写真部門も加わり現在では500人を超える美術団体となった。
 そして今年は92回目、おそらく日本では最も伝統のある美術展といえよう。

Nika1 これが古くからの二科会員でもある、友人西健吉君の作品「浜の娘」。高校の美術教師として奄美大島で過ごした日々が、モチーフとなっている。
 ここ数年、彼は常に奄美の漁村とそこに暮す人々を描いている。彼にとって、島での生活は強烈な印象として心の中に残っているのだろう。

Nika2 「会員賞」を受賞した向井實さんの作品「港」。彼も鹿児島在住である。
 二科会の会員には、意外と鹿児島関係者が多い。創立メンバーの有島生馬から始まって、先頃逝去された前会長の吉井淳二画伯まで、団体の中心となって活躍した人は多い。現メンバーの東郷たまみさんの父東郷青児もまた鹿児島である。
 一見無骨に見える「薩摩人」が、明治維新によって芸術の分野でも羽ばたいたといえる。

 今年の絵画公募入選者854人、ほとんどが関東在住者だが鹿児島からは24名が入った。西君たちがリーダーとして後輩たちを育てているのだ。

 なお「二科展」、来年からは六本木にオープンする国立新美術館全館を使用して、4部門の作品を一堂に展示する。

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