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September 19, 2006

450.北京故宮博物院展

Kokyuu 日本橋高島屋で「北京故宮博物院展」を見た。
 権力を愛した女帝・西太后慈禧と、運命に翻弄されたラストエンペラー・宣統帝溥儀、この2人にスポットをあてた展覧会である。
 「清朝末期の宮廷芸術と文化」と題し、2人にゆかりのある美術品や資料140点が並べられている。とくに「至宝」と呼ぶものはないが、あの時代の歴史を知る良い機会ではある。

Kokyuu2Kokyuu3 北京飯店のゲストルームから撮った世界遺産・紫禁城、現在の北京故宮博物院。まだ完全な整備が終っていない、20年前の光景である。

 南北1㌔、東西750m、敷地面積72万5千㎡、建物の数が700戸、部屋の数が9000室、世界一の規模を誇る王宮だった。
 元の時代に建てられた建物を、明の永楽帝が南京から遷都して王宮にした。以降明・清24代の皇帝がここで政務を執った。そして西太后をピークに、宣統帝がラストエンペラーとしてここを去るのである。

Kokyuu4Kokyuu5 紫禁城に残された歴代皇帝の御物は、117万点を数える。1925年から「故宮」とよばれる博物館となった。
 しかし国共内戦により、選びぬかれた60万点の「至宝」が、国民党政府の手によってここから運び出された。南京・重慶・四川省の山中、そして台湾と「至宝」は海を渡る。
Kokyuu6 そして今「至宝」は、台北の北、丘陵を背にして建てられた「台北故宮博物館」、その奥に掘られた洞窟の中に眠っている。
 博物館では数千点づつを、順次公開展示しているが、全てが公開されるまでには、あと数十年かかるという。
 結果として、重要な御物が台湾に運ばれたことで、文化大革命による損傷は免れたとも言える。

 ほとんどの宝物を亡くした北京は、紫禁城の建物そのものが「至宝」というわけで、中国文物局は整備を積極的に進めた。そして現在外朝の大和殿、中和殿をはじめ内帝の乾清宮など、半数以上の建物が開放されているそうだ。

 これまで北京故宮博物院、台北故宮博物館をそれぞれ3回訪ねているが、目にした建物と御物は1%にも満たないのではないだろうか。
 その規模と数があまりにも巨大なのである。

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