661.サン・ジャックへの道(2)
「私達のスペイン巡礼の旅は、49日かかってサンチャゴに到着して完了。その後マドリッド、バレンシアなどを回って先日帰国。目的達成の安堵感もさることながら、すっかり仙人になってしまったようで、社会復帰には時間がかかるようです。・・・・しかしこの旅は、我が人生の忘れ得ない記憶になるでしょう。」
友人からの帰国のメールである。
593号(3月16日)で映画「サン・ジャックへの道」を紹介したおり、友人夫妻がサンジェゴ・デ・コンポステーラ(サンジャックのスペイン語読み)まで760キロの巡礼の旅に「挑戦」する、と書いた。それから3ヶ月、彼等は見事に歩き通した。
以下、彼の「巡礼日記」の抜粋を綴ろう。

(4月11日)昨日巡礼の旅スタート。2日かけてピレネーを越えました。イバニエタ峠はきつい上り、今夜はロンセバジュの巡礼宿に止まります。収容所みたいにベッドが100人分並んでます。
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(4月18日)昨日は、ずっとこんな道を歩き楽でした。21キロ強を6時間で歩きました。10キロ前後のリュックを背負っているので、我々にはこれが一日の目安です。
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(4月21日)12日目。明日リオハからブルゴス州に入ります。毎日の行動パターンは、6時半起床、大勢の同宿者と競ってセンガン、近くのバルで朝食、8時前には出発、20㌔前後をただただ歩いて巡礼宿に到着。シャワー、洗濯、翌日の昼食材料の買出し、巡礼専用のレストランで夕食、22時消灯。
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(5月1日)真っ平らなメセタの上、広大な天の下、カミノ道はどこまでもまっすぐ。何も無いという人と天国みたいという人。昨日で3週間歩きました。そして今日、全行程の半分を超えました。そろそろ休息が必要かも知れません。
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(5月10日)アストルガに到着。サンチャゴまで254㌔の標識。500㌔を越えました。最近の食生活。朝は私営の宿泊所で。14時前には次の旅籠に辿りつくから、ワイン付のフルコースのスペイン昼食。夕食は、トマト、ブドウ、果物、ハム等をつまんで赤ワインに2本。いやーもう極楽!。
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(5月17日)難所のオ・セイブロレまでの上りは、何とかしのいで1300mに達した。明日からの急な下りに備えて杖を買いダブルストックにする。あとで家に飾っておくのにいいか。
この日、「日本人団体ツアー」と遭遇する。レオンから7㌔も歩いたのよ、と自慢する。こちらは、500㌔以歩いているのだ。バスに石を投げたい気持ち。
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(5月23日)昨日からスペイン中が大雨。マドリッドでは高速道路が水没。ゼゴビアでは雹が降った。アンダルシアも大洪水。強は、バラスデレイに到着。雨具を着たイタリア人巡礼をパチリ。
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(5月28日)正午5分前、サンチャゴのカテドラルに到着。ここが巡礼の旅の終着地。感動というよりなんだか唖然とする感じ、あっけないという感じ。
ただただ歩くという単純な日々のパターンが終わった。明日からどうしよう。
左の写真は、フィニステラ、スペイン語で地の果ての意。ここがユーラシア大陸の西の端である。
友人の「巡礼の旅日記」。あえて「辛い泣き」の部分は省いた。近々直接みやげ話を聞くつもりだ。


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