「その他」に分類されているのは、洋画でいえばインディペンデント系の作品。製作委員会方式でプロダクションや出版、あるいは異業種も出資して作られた作品が中心になる。
本数は122本と多いが、上映が「単館」だったりミニシアターのため見る機会を失ってしまったものが多い。
少ない予算ではあるが、製作者の想いを込めた佳作も多い。また製作関係者に知人も多いのでやや身びいきになるが、印象に残った作品を列記しておく。
「長い散歩」 俳優の奥田瑛二が企画・監督・出演した作品。監督は前作「るにん」に続いてこれで3本目。モントリオールでグランプリなど3冠受賞。緒方拳と高岡早紀が主演。子役の杉浦花奈がいい。
「無花果の顔」 これも俳優の桃井かおりが監督した作品。初監督で脚本も書いている。本人が主役で山田花子、石倉三郎の異色コンビ。
「子宮の記憶」 若松節朗監督、神山由美子脚本。昨年「フラガール」で主演女優賞を獲った松雪泰子と柄本明の息子佑が独特の存在感を。寺島進と余貴美子のベテラン脇役も。
「キサラギ」 佐藤祐市監督、古沢良太監督。今年売れっ子の小栗旬にユースケ・サンタマリア、香川照之の組み合わせ。狭い部屋で意外なドラマが展開する。カメラワークが面白い。
「さくらん」 フォトグラファーの蜷川実花が初監督。漫画家安野モヨコの原作をタナダユキが脚本を書く。花魁の世界を土屋アンナが演ずる。菅野美穂らの若手に夏木マリも加わる。
「蟲師」 漫画家でアニメ映画で活躍する大友克洋の始めての実写作品。オダギリジョー、江角マキコ、大森南朗、蒼井優など話題の役者が、この一風変わった作品に出演。
「パッチギ!LOVE&PEACE」 4年前数々の賞に輝いた井筒和幸監督の続編。「在日」を日本人役者が演ずるのが異色。井坂俊哉、中村ゆりが初主役。舞台は京都から東京へ。
「サイドカーに犬」 昨年「雪に願う事」で数々の賞をとったカツドウ屋根岸吉太郎監督作品。脚本は田中晶子と真辺克彦。謎の女竹内結子に主人公は松本花奈。
「殯の森」 これだけは封切前にテレビで見た作品。カンヌでグランプリに輝いた河瀬直美の監督作品。主役のうだしげきも、奈良在住の素人。相手役の尾野真千子も河瀬が10年前奈良で発掘した女優。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 CM界のトップディレクター吉田大八の長編初監督作品、脚本も自ら書いた。話題の佐藤江梨子と「蝉しぐれ」のヒロイン佐津川愛美が姉妹役の異色作。
「夕凪の街 桜の国」 「半落ち」の佐々部清が「被爆」を真正面から描いた作品。田中麗奈が主人公だが、父親役の堺正章がベエランの味を出す。
「めがね」 前作に続いて監督・脚本荻上直子と主役小林聡美のコンビ。今回ももたいまさこが名演技を。今年活躍の加瀬亮もよい。
「クワイエットルームにようこそ」 才人松尾スズキが原作・監督・脚本という作品。出演も内田有紀に宮藤官九郎、蒼井優、りょう、妻夫木聡、大竹しのぶと話題の俳優が並ぶ。まだ上映中。
次回はアニメーション作品を。
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