1135.ノン子36歳(家事手伝い)
「ダメダメの女性が不器用に生きる、というのは最近の単館系邦画によくあるストーリー」とある新聞が書いていたが、まさにその通りの作品。
四捨五入すればアラフォー世代、しかしバリキャリではない。三十路半ば、バツイチ、出戻り、オシャレもセックスもいつしたか分からない、やる気なしのオンナ主人公(坂井真紀)。
その前に現れた、情けないけどひたすら一途の年シタ君(熊切和嘉)。
笑顔を忘れたオンナの心と体が、少しづつ開いていく・・・というお話。
37歳の坂井真紀が、体当たりで演技する。「赤い文化住宅の初子」でやる気のない教師、「ビルと動物園」では日常に疲れ切ったOL。
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」では、オーデションを受けてリンチで殺される女を演ずる。
この作品、賛否両論で真っ二つに割れているようだ。「つまらない」「不可解」「何も心に響かない」との悪評に対し、「三十代も捨てたもんじゃない」と極端に分かれる。
観客一人一人と36歳の主人公との「距離」によるものだろうが、監督の熊切和嘉は最初からそれを読んでた様子。
埼玉県寄居町と秩父市で全編撮影した。
東京から1時間足らずの所にあるのに、「ダサイタマ」そのもの、なぜか昭和の雰囲気を残す風景である。
劇伴はアイリッシュ音楽、主題歌はPoPoyanがデュエットで。


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