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May 28, 2009

1258.鈍獣

332668_100x100_001  5年前に岸田國士戯曲賞を受賞した、宮藤官九郎の伝説の舞台「鈍獣」。
 二度と表舞台には出さないと云ってきた宮藤が、細野ひで晃のねばり強い願いで自ら映画用の脚本を書いた。

 愛すべきダメな「オトナコドモ」たちが繰り広げる、怖くて可笑しくてハートフルな物語だが、宮藤は「殺されかけている事に気づかない、精神的な鈍感さの怖さ」を書いたという。
 なにかニッポンの「今」を思い浮べる。

 物語は、25年ぶりに「国技館が引越ししたような変な田舎村」に現れた、謎の同級生と級友のヤクザホスト、腰巾着のお巡さん、そしてバーのママさんたちが絡むハートheart03ボイルド・ミステリー。

332668_100x100_001_2332668_100x100_005   主演は「何度殺しても死なない世界一超鈍い同級生」、浅野忠信。
 「落ちこぼれのヤクザホストの同級生」、北村一輝。
 「お巡りさんだが、ホストの腰巾着の同級生」、ユースケ・サンタマリア。
 「ホストの愛人ひとすじのママさん」、南野陽子。
 「ハラグロだが、ぶりっ子ホステス」、佐津川愛美。
 そして狂言回し、「雑誌編集者」は真木よう子。
 さらに演歌歌手ジェロが映画初出演と、異色豪華なキャストが並ぶ。 

 監督の細野ひで晃は、海外で生まれロスで映画を学んだクリエイター。メッセージ性の強いCMを次々と展開、数多くの広告賞を受賞している。今回の「鈍獣」が、映画初監督作品になる。

 舞台はなぜか村中が「国技館」、というのは細野監督の作品に賭ける思いのようだ。その変な空間が、現代日本の縮図になる。そしてメインとなるホストクラブは、和製ラスベガス?

332668_100x100_004  そんな思いは、キャラの衣装にも顕れる。
 「鈍い男」は毎回ヘンテコなフアッションで、ホストクラブに現れるし、ヤクザナホストはスカルやDEATH系で凄む。
 クラブのママは大和撫子の成れの果て、古着で作った和服が似合う。たった一人のホステスは、怖いグリム童話のお姫様スタイル。
 お巡さんは、「ガキデカ」征服。編集者はリクルート・ファッションとくる。

 クドカン・ワールド+細野監督のメッセージで綴る106分である。

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