1274.武田光弘個展
なぜか知人・知人に「絵描き」が多い。独立美術や二科会、東光会などの正会員であるプロから、サラリーマン時代からの日曜画家まで多士多彩である。
今月は、彼等から三つのグループ展や個展の案内をいただいた。
昨日鑑賞した個展の武田光弘さんは、そうした絵描きの中でも特異な「画家」である。
現職時代は一度も絵筆を握った事の無かった彼が、リタイア後突然パリに住みプロの画家を目指したのだ。
以来7年、半年近くはパリで暮らす。そして年に一回、東京で個展を開く。
初めの頃、口うるさい仲間達は「道楽も才能のうち」と冷やかしていたが、今では脱帽している。


今年の個展の特徴は、10点近い「赤い雨傘」と題する連作である。ロング、アップ、パンダウンと映像の1シーンを切り分けたような作品が並ぶ。
武田さん自身も挨拶の中で、こう述べている。
「パリの友人の画家が『赤い雨傘』を見て、映像をやっていた人の絵だといいました。私は長い間メディアの世界にいましたから、絵とは何かを映像という枠組みの中から発想しているのかもしれません。」
「パリならパリという都市の持つ空間の魅力も、時間や光や空気や音の変化によって様々な姿を見せます。・・・・・その時の私の心象に合致して恐ろしいほど魅力的な姿を見せる瞬間があります。」
「写真と違って絵でそれを提示するのは難しいのですが、その瞬間の残像の中にあるパリという街の実感を描いてみたいと思ったのです。」
昨日は初日とあって、夕方にはささやかなワインパーティも開かれた。久し振りに先輩・同輩と「赤い雨傘」を肴に、グラスを交えた。
「武田光弘個展」は、21日(日)まで ギャラリー八重洲・東京で


Comments
今年も行って参りました
アメリの八百屋さんなど懐かしい風景もありました
武田さんにパリで住むノウハウも少し教わりました
私もパリに住んでみたいものです
Posted by: どひ | June 18, 2009 at 02:22 PM