1399.国立寄席
ひとまく会の同好の諸兄と、久し振りに「国立寄席」を鑑賞した。国立演芸場・11月上席の舞台である。
出し物は落語・漫才から紙切りまで、盛り場で古くから上演されてきた大衆芸能「寄席」の再現である。
出演者は初めて見聞きする名前だった。前座の一也の落語「転失気」に始まり、トリは桂南喬の落語「ふぐ鍋」まで、9人の出演者で3時間の公演。料金はシルバー1100円である。
これまでテレビなどでは、お見受けしない面々。ところが予想以上に面白かった。寄席のツボを心得た演者ぶりなのだ。
柳家ろべえの落語「牛ほめ」はもう一つだったが、次の漫才・すず風にゃん子・金魚のそれは腹を抱えて笑った。プログラムでは、結構若くて可愛いコンビの写真で紹介されていたが、実は??年後の現在の姿。しかし芸は磨かれていたようだ。
続いて初音家左橋の落語「宮戸川」。ダーク・広和の手品は、小品ながら手先の捌きは見事だった。客席からは感嘆の声も聞こえる。
ベテラン柳家喜多八の落語「あくび指南」で仲入り。
紙きりの桃川忠は、会場を沸かせた。お客さんからの注文による「七五三」や「ジャイアンツ原監督の胴上げ」は、見事な鋏捌きで黒白の美を見せた。
桃月庵白酒は落語「ざるや」を軽く流し、太田家元九郎の津軽三味線に引き継ぐ。
浅草に住んで30年の芸人だそうだが、津軽弁を駆使した朴訥なしゃべりと、「アリラン」「コンドルは飛んでいく」やベンチャーズの曲等を、太棹で聞かしながら最後は「十三の砂山」。故郷の代表的な民謡で締めくくったのはさすが。
トリは桂南喬の落語「ふぐ鍋」。大ベテランらしい味のある語りで締めくくった。
昨日の上席は千秋楽。世田谷の生涯大学の高齢者と、若い大学生の野外研修で場内は満席。学生達は、ボールペン片手に「お笑い」のメモに必死だった。多分、このあとレポート提出が控えているのだろう。



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