1394.ファイティング・シェフ
副題が「美食オリンピックへの道」。
2年に1度開催されるフランス料理の世界一を決める'07年「ボキューズ・ドール」に、スペイン代表として参加した若手シェフを追ったドキュメンタリー映画である。
これが本当に面白かった。スリリングでエキサイティング、スポーツのオリンピックでアストリートを追ったこれまでのどのドキュメンタリーより出来がいい。
まさに国を背負って「食文化」に賭けた、若者のヒューマン・ドキュメントであった。
「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」は、フランスのポール・ボキューズ(右の写真)の提唱によって22年前に始まった。
ボキューズは、1926年生まれ世界一有名なシェフと言われる三ツ星レストランの経営者。京料理や懐石を取り入れたフランス料理で、日本でも知られている。
料理コンクールの開催は2年に1度、会場はフランス・リヨン。その前には、アジア、アメリカなど地域予選もあり、それを突破した24ヵ国によって競われる。
コンクールでは、与えられたテーマの食材をそれぞれエレガントかつオリジナリティ溢れる調理方法で、制限時間内で料理しなければならない。
審査員のみならず、各国からの応援団の目前で、それも共通化した不慣れな厨房で作る。
味はもちろん、盛り付けや容器、2人のアシスタントとのコンビネーション、後片付けなど衛生面も審査の対象になるのだ。
'07年のテーマとなった食材は、肉料理に「フランス・ブレス産の鶏肉」、魚料理に「ノルエー産のオヒョウとタラバガニ」。付け合せや組み合わせは、それぞれのオリジナリティーとなる。
大会までのおよそ1年、来る日も来る日もテーマ食材を使った料理に挑戦、週に一度は国内のベテランシェフに試食してもらいアドバイスを貰う、というのが面白い。まさに国のメンツをかけての挑戦なのだ。
先輩シェフィたちからの厳しい批評に落ち込んだり、アシスタントとのチームワークの乱れなどハラハラドキドキ、まるでドラマの世界だ。
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スペインチームの結果は別として、優勝は左の写真のフランス。日本も右の様な料理で6位と最優秀アイデンティティ賞を受賞した。
また今年の大会では日本は8位、次回は'11年1月25・26日に開催されるそうだ。
映画のラスト、母親の手料理が最も美味しいと手伝う息子のシェフが微笑ましい。


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