1397.肥薩線100年の旅
肥薩線・嘉例川駅を出発する特急「はやとの風」、今人気の観光列車である。


午後1時14分、鹿児島中央駅で特急「はやとの風」に乗車、肥薩線100年を体験する吉松までのショート・トリップに出かけた。
鹿児島・宮崎・熊本の3県にまたがるJR肥薩線は、今月21日に全線開通100周年を迎える。
1901(明治34)年に鹿児島を起点に国分(隼人)まで、2年後吉松、そして熊本側からは八代~人吉間が1908(明治36)年に開通した。
しかし最大の難所は県境、険しい峠を越えるためスイッチバックやループなど、当時の最先端技術を駆使して1909年に全線を結んだ。
九州の大動脈「鹿児島本線」が誕生したのだ。
鹿児島本線はやがて海岸を通る新線に移り、隼人~八代間が「肥(後)薩(摩)線」の名で現在に至っている。

100周年が近づき沿線各駅でイベントが開催されると、鉄道フアンが集まる。
なかでも、レールと同じ歴史を持つ「嘉例川駅」は、いつも観光客で賑わっている。
開業当時の姿を残す木造平屋建ての駅舎は、隣の「大隈横川駅」とともに国の「登録有形文化財」に指定された。
そしてその駅舎を、5年前に町(旧隼人町、現霧島市)がJR九州から18万867円で買取り、展示会場になどに利用しながら保存に努めている。


名物駅弁「百年の旅物語・かれい川」は一日200個限定販売、午前中で全て売り切れるので予約が必要。
地元の主婦が、野菜をたっぷり使って作った駅弁は、ここ2年「九州弁当ランキング」のトップを維持している。
鹿児島から53分、嘉川駅で特急「はやとの風」を降り、村を散策。50分後、普通電車に乗って吉松駅に着いたのは午後3時35分、40年ぶりの肥薩線の旅が終わった。


吉松は鉄道で栄えた町である。
ここから宮崎・都城へ吉都線が分岐する。そして県境を越えて熊本・人吉へと肥薩線(山線)は伸びる。
駅前には、20年前までこの地を走ったSLが保存されていた。


駅の近くにある「みやした菓子店」。
鉄道フアンであるご主人が、SLの燃料・石炭にちなんで売り出したのが、「汽笛饅頭」。
店内はミニ鉄道博物館、ご主人の解説も堂に入っていた。
夕方、吉松から次の目的地・霧島山系栗野高原に向かう。



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