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November 10, 2009

1398.晩秋・栗野高原

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091103_174_640091103_187_640091103_177_640 高千穂峰(1574m)・新燃岳(1421m)・韓国岳(1700m)と続く霧島連山。
 その西端にある栗野岳(1102m)中腹の原生林から吹き上がる「八幡地獄」の噴煙は、肥薩線の車窓からも見える。

091103_172_640091103_192_640  八幡地獄の熱湯を引いた一軒宿の温泉が栗野岳温泉「南州館」、知る人ぞ知る「日本秘湯を守る会」の宿である。

 前夜は7年ぶりにここに泊まり、地元に住む旧友と焼酎を酌み交わした。

091103_162_640091103_163_640091103_168_640 明礬緑磐泉の「竹の湯」、通称ドロ湯は関節痛に効く。
 硫黄泉の「桜湯」は胃腸病、自然の蒸気を利用した「むし風呂」は神経痛と、三つの温泉の効能がそれぞれなのも面白い。

 明治の初め、征韓論に敗れて帰郷した西郷南州は、ここで1ヵ月疲れを癒した。宿の名前の由来である。


091103_221_640091103_210_640091103_220_640  温泉から東に1キロ行くと栗野原農場がある。
 1952(昭和27)年、北海道から入植した東大卒の開拓農民夫妻が、原野を切り開いて開墾した牧場なのだ。

 取材で知り合って以来半世紀、いつも文を交わし帰省の折りは必ず訪ねた。高原における「草地酪農」のシステムを完成させた彼は、懇請されて地元の町長も務めた。

 酪農を終えた今、90歳の彼は開墾した牧草地を再び森に戻そうと務めている。
 「誓願の森」、ここはそう呼ばれている。

091103_213_640091103_214_640_2091103_202_640 牧場の半分は、鹿児島県が譲り受け「霧島アートの森」を作った。

 「五感で楽しむ自然豊かな現代彫刻美術館」、草間彌生(右端の写真)、西川勝人(右)、チェ・ジョンファ、ジョナサン・ボロフスキーなど、内外の著名な彫刻家の作品が森の中に並んでいる。

091103_147_640091103_152_640091103_151_640_2  「アートの森」の前にある栗野岳レクリエーション村では、造形コンクールも開かれていた。
 学校や地域自治会単位で、自然物を利用した造形作品を並べて競うもの。
 地元・湧水町は、町ぐるみでアートに取り組んでいる。
      

 夜は高千穂峰の麓にあるホテルで、高校同級生の「古稀の会」。
 霧島連山の夕景も美しかった。

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