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May 03, 2010

1544.細川家の至宝

_640_2036_640  ゴールデン・ウイークは遠出はせずに、招待券を手に都内の美術館を巡る事にした。
 まず最初は東京国立博物館・平成館、ここでは「細川家の至宝特別展」が催されている。

 細川家は足利家の一門、鎌倉御家人から始まる武家の名門で室町幕府では執事・管領として足利将軍に仕えた。
038_640_2   信長・秀吉の時代は、藤考(幽斎)・忠興(三斎)親子が戦国大名として山城(勝竜寺)・丹後(宮津)を、徳川時代は忠興の子・忠利が豊前より入府して肥後(熊本)藩主となる。
 そして細川家は、明治維新まで九州の有力大名としてその地を治めた。

 特別展は細川家16代護立が、家に伝来した文化財を後世に残すため設立した「永青文庫」のコレクションの中から、国宝8点、重要文化財・美術品47点を含むおよそ350点を展示した。(70点ほどは期間によって展示替え)

001_640002_640 展示は大きく分けて「武家の伝統~細川家の歴史と美術」と「美へのまなざし~護立コレクションを中心に」の2部構成。

 <1部第1章>では、左の「国宝・時雨螺鈿鞍」(鎌倉時代)や上の写真「細川藤考(幽斎)像」、「信長自筆感状」「細川ガラシャ消息」など戦国武将から大名へと興隆する時代の品々。

 <第2章>では右上のポスター、「黒糸威二枚胴具足」や右の「鵜図」「五輪書」など。
 客分として晩年を細川家で過ごした宮本武蔵の書画も展示されている。

 近世細川家は初代幽斎が歌人、二代三斎は茶人としても有名で、代々武人としてだけでなく文化人としても知られる。
 <3章>では、狩衣や能面、幽斎が書写した「古今和歌集」、それに中国や朝鮮から渡来した天目茶碗など茶器が並ぶ。

003_640 第2部には圧倒される。
 永青文庫の理事長、元総理の細川護煕の祖父16代護立侯爵は、近代日本を代表する美術コレクターとして知られている。
 また横山大観や菱田春草、小林古経ら明治のアーチストのパトロンとして多くの芸術家を支援した。

004_640_3  会場には重要文化財の古径作「髪」をはじめ、上記ポスターの「黒き猫」などが並ぶ。

 また中国戦国時代の文物、ポスターにも掲載されている国宝「金銀錯狩猟文鑑」や005_640左の「三彩宝相華文三足盆」など、目利きとしては第一人者の護立が買い取った国宝・重文など24点が展示されているのだ。

 武人の家が散逸することなく、代々護っていた文化財。さらにその末裔が、文化の象徴ともいえる文物を収集してきた事実。
 私たちは、その歴史とエネルギーに圧倒されるのである。

 40数年昔、朝日新聞の新人記者だった細川護煕と、一緒にサツ回りした鹿児島時代を思い出しながら、展覧会を堪能した。

 「細川家の至宝」展は、来月6日(日)まで。東京国立博物館・平成館で。
 その後来年にかけて、全国各地でも催される。           

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