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August 20, 2010

1628.暴力相談

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 同郷の後輩から、一冊の本が送られてきた。「暴力相談~"こわがらせる人"との交渉術」(中公新書)、著者は狩集紘一。

 後輩といっても、狩集君は元マル暴デカ(刑事)。
 渋谷警察署刑事課を皮切りに四谷署でデカ長(部長刑事)、警視庁捜査四課、広域暴力団対策官、暴力団対策課理事官を歴任、7年前に竹ノ塚警察署長を勇退するまで、警察官人生のほとんどを「マル暴デカ」として務めてきた男である。

 ノンキャリの警察官だったが多くの暴力犯罪と戦い、マスコミを騒がせた大事件の幾つかを解決、警視正まで昇進した狩集君は我々仲間の「安全」の拠り所でもあった。

 退職後は行政書士の事務所を構え、ASF(反社会的勢力)対策アドバイザーとして企業や市民団体の相談にのっている。

 今回出版した「暴力相談」は彼の3冊目の本で、40年間にわたる「反社会的勢力」との戦いの経験や、アドバイザーとしての講演活動など、その豊富な実例をもとに対処のコツをわかりやすく纏めてある。

 内容は「反社会的勢力の実像」「反社会勢力の組織」「反社会的勢力との交渉」「具体的事例に学ぶ」の4章に整理される。
 とくに最後のケーススタディーはわかり易く、悪質クレーマー事件やエセ同和行為に対する対応、雑誌・書籍の不当な購買要求に対する対応、悪質な電話勧誘販売業者への対応など、企業の総務窓口や普通の市民にもとっても大変役に立つものとなっている。

 狩集君が整理した「反社会的勢力」とは、暴力団(博徒・的屋・愚連隊)・総会屋・エセ同和・エセ右翼・会社ゴロ・新聞ゴロのことで、そうした集団の発生の歴史や戦後史の中での変貌は、多くの示唆を与えてくれる。

 もし彼等から不当な要求を受けたら、「彼等を必要以上に恐れず」「怖がることなく」落ち着いて「相手方の確認」「用件の確認」をして、要求は「キッパリと断る」に限る、と彼は述る。

 狩集紘一著「暴力相談~"こわがらせる人"との交渉術」(中公新書ラクレ) 定価740円+税

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