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September 03, 2010

1634.ハナミズキ

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 北海道在住の旧友からの残暑見舞いに、「懐かしい風景が全編に映し出されます。ぜひご覧を」とあった。
 「ハナミズキ」、釧路や白糠、浜中でロケした作品である。
 若い頃、私もこの地で1年にわたる長期ロケを経験した。ドラマではなかったが。

 道東に住む高校生カップル、男は漁師の道を、女は早稲田大学からニューヨークへ。
 この遠距離恋愛を、10年にわたって描いたラブストーリーである。

335875_100x100_001  ジャニーズ出身のイケメン(生田斗真)と可愛いタレント(新垣結衣)のアイドル映画と思ったが、意外としっかりした構成の作品だった。
 さすがTBSの製作である。

 主題歌にもなった一青窈の「ハナミズキ」がモチーフとなる。
 この音楽を前にして「涙そうそう」('06)トリオの、吉田紀子(脚本)土井裕康(監督)八木康夫(製作)が話を膨らませていった。

 1996年から2006年、「9.11」が起こりアメリカのイラク侵攻となった。「ハナミズキ」の歌が、あのテロをきっかけとして生まれただけに、映画が語るのもこの10年となる。
 

 漁師役の生田は「人間失格」('09)で知った役者だが、さらに一皮むけた演技だった。それに北海道弁が上手い。調べてみたら彼自身が北海道出身でもあった。
 そういえば、昔サケ・マス漁を取材した時も、結構ハンサムな漁師に会った。だから違和感がない。

 沖縄出身の新垣は別として、その母親役の薬師丸ひろ子も北海道弁が上手い。「写真家の夫と世界各地を放浪し、彼が亡くなった後は北海道に定住する」、そんな一歩先を歩む女性はこの地に多い。だからこちらも違和感がない。

335875_100x100_004 儲け役は、ゲゲゲの向井理だった。新垣の先輩で早稲田大学の6年生、こちらも世界を放浪するフリーカメラマン。新垣に求婚するがイラク・バクダッドで・・・という役である。

 ほか木村祐一(薬師丸に惚れた男)、松重豊(生田の父親)、ARATA(新垣の父親)らが脇を固めた。

335875_100x100_003_2  昆布漁、昆布干し、シャケの定置網漁、網起こし、釧路湿原、根室本線、釧路の海霧・・・と懐かしい光景が現れる。
 そして霧多布岬の灯台、それと対をなすカナダ・ノバスコシア州ペギーズ・コーブの灯台。
 道東、東京、ニューヨーク、カナダと贅沢なロケを敢行した映画である。

 「ハナミズキ」、別名を「アメリカヤマボウシ」ともいう。
 1915年、桜の木の返礼としてワシントンD.C.から東京に送られた。代々木公園や都内各地で、5月ころには白や淡いピンクの花を咲かせる。
 花言葉は「返礼」「感謝」。

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