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September 10, 2010

1640.焼酎バー「黒瀬」(111)

024_640 このところ、焼酎についてのブログが途絶えていた。
 猛暑のせいか、黒瀬に足を運ぶ方も鈍りがちなので、半年振りに111回目の話題を届ける。

 Imgp08962_640 先日、元国税局に勤めていた知人と久し振りに焼酎を酌み交わした。彼は現役時代、清酒や焼酎の鑑評にも携わってきたオーソリティーである。
 話題は、最近の焼酎の味わい。

 本格焼酎(単式蒸留・旧乙類)の品質を競う「鑑評会」は、30数年前から行われており現在は独立行政法人「酒類総合研究所」が主催している。

091103_038_640091103_032_640   鑑評は、製法の違いによって3部門に分れる。
 まず、軽くて飲み安さを重視した「減圧蒸留分野」。米や麦、酒粕などを原料とした焼酎が多い。
 次が、伝統的な香味を重視した「常圧蒸留分野」。さつま芋原料が主流だ。
 そして長期貯蔵酒の「特殊製造分野」。沖縄の泡盛や芋原料の甕貯蔵となる。

 鑑評は、「官能評価」と発酵管理などの「化学分析」で行われる。
 官能評価は、香り・味・原料特性・総合の4項目について、32名の審査員が5段階評価法で採点する。

 例えば「香・特性」は、「華やか」「芳香」「さわやかさ」「上品」「ソフト」「油香」「香ばしさ」「樽香」「バニラ香」「熟成香」「その他」と細かく点を付けていくのである。

 今年の本格焼酎鑑評会は、全国から119の蔵元288点が参加して行われた。ただ最近は、鑑評会に参加する蔵元が減っており、出品点数もここ10年減少傾向にあるのが問題だという。

019  地域別には鹿児島(59点)、福岡(38)、沖縄(32)、長崎(19)、宮崎(17)、大分(17)、長野(17)と圧倒的に九州勢が多い。
 原料別では、鹿児島・宮崎のさつま芋、福岡・長崎・大分の麦、沖縄の米(泡盛)、長野は蕎麦と米と、その傾向は変わらない。

 元鑑定官だった知人は、本格焼酎ブームが減速したことや、製造技術が一定の水準に達したこと、全国区で売り出すより「少量多銘柄」のプレミア化を狙う蔵元が増えてきた事が、参加蔵元の減の背景にあると話していた。

Photo   さてわが「黒瀬」で飲める地元の焼酎、「さつま白波」「萬世」「小松帯刀」「桜島」「貴匠蔵」「利右衛門」などは、毎年高い評価を受けている。
 来月には、今年の「新酒」も出回る。ぜひ「華やか」な「芳香」、「さわやか」で「上品」な「香ばしさ」を味わって欲しい。

  (速報)
 鹿児島県酒造組合が昨日発表した「09酒造年度(09.7~10.6)」の焼酎出荷量は、14万4800klと前年より3.2%減少した。
 この結果、生産量も調整が行われ19万6400klと、6年ぶりに20万を割り込んでいる。
 原料別では、芋3.8%減、黒糖5.3%減、大分に送られる麦は1.8%と若干増えている。 

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