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September 17, 2010

1646.花と蛇3

002_640  官能小説の古典と言われている、団鬼六の同名著書が原作。
 「SM官能文学『花と蛇』を極限の映像で描く、待望の第3弾。注目のヒロインに、今最も危険な香りを漂わす女、小向美奈子を迎え、更なる禁断の領域へと踏み込んだ!」と、謳う。

  「花」と「蛇」は、それぞれの性のシンボル。1961年、花巻京太郎のペンネームで「奇譚クラブ」に投稿された作品は評判になり、足掛け11年にわたって連載された。
 これまで経済小説を書いてきた団鬼六が、青年期の性的妄想を主題として綴ったもので、ストレートな性描写が評判を呼んだ。

 映画化は1974年が始めて。日活ロマンポルノの一環として、団が推薦した谷ナオミがヒロイン、小沼勝が監督した。
 谷はこの後も団原作作品に出演、「SMの女王」と呼ばれる。

 その後10年ほどして、「花と蛇」は様々なバリエーションで日活ロマンポルノに登場する。
 西村昭五郎らが監督した作品は4篇、麻生かおりや小川美那子、長坂しおりが主役となる。
 しかしアダルトビデオに押されたポルノ映画は衰退し、1988年日活は製作を中止した。

 今世紀に入って「花と蛇」は、東映によるVシネマとして再登場する。
 '03年石井隆監督が、杉本彩を主役に野村宏伸・石橋蓮司・遠藤憲一らベテラン俳優を使って撮った作品は異例の大ヒット、ビデオも10万本売れたという。
 そして2年後2本目のリメイク版、そして今回が3回目となる。
 末尾の「3」は、続編というより今世紀リメイク3回目という意味だそうだ。

Pic_photo03trans_3 今回は前2作と異なり、「キャタピラー」の若松孝二監督の弟子だった成田裕介が監督、ヒロインにも若い小向美奈子を起用した。
 グラビアアイドルからストリッパーに転じた彼女は、数々の週刊誌に登場し話題となっているタレントである。

 ヒロインの心を調教によって内面から変え、羞恥心を快楽に導いていくという団鬼六作品の狙いは変わらない。
 今回の「ウリ」はクライマックスに登場する、緊縛師有末剛の本編オリジナル「緊縛絵巻」だそうだ。その役を、火野正平が演じている。   

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