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January 10, 2012

2035.荻須高徳展

20_640  1986年10月、パリのアトリエで制作中に倒れて逝去した洋画家・荻須高徳。この年文化勲章受賞が内定しており、遡って受賞した。

20_003_640  第二次世界大戦中を除いて51年間をパリで過ごした荻須は、ユトリロの影響をうけパリの街角や店先を荒々しいタッチ描き続けた。

 日本橋三越では、彼の生誕110年を記念して「憧れのパリ、煌きのヴェネチア」と題した回顧展が開かれている。

 歴史がしみこんだ石造りの建物と街角、薄曇の光に照らされた灰色のパリとは対照的に、彼がたびたび長期滞在したヴェネチアの作品は明るい。
 温かみのある赤い壁が、運河の水に揺れる。
 二つの街が描かれた作品は90点あまり、荻須の生涯のテーマに圧倒される。

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 左から「果物屋」(パリ・1930年)、「フジタの窓から見たオルドネール通り」(パリ・1938年)、「リオ・デ・レ・ベカリエ」(ヴェネチア・1935年)、「青い着物の美代子」(1959年)。

20_002_640_220_004_640_2  左は「サン・マルコ広場」(ヴェネチア・1935年)、右は数少ない静物の作品「黄色い壷のリラ」(1976年)。

 シラク大統領が「最もフランス的な日本人」と評した荻須高徳は、美代子夫人とともにパリのモンマルトル墓地に眠っている。

 「荻須高徳展」は、来週月曜日16日まで日本橋三越で。入場料は800円。 

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