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July 11, 2012

2129.ハングリー・ラビット

27_640 邦題の「ハングリー・ラビット」がいい。ミステリアスなタイトルだ。
 原題は「SEEKING JUSTICE」、これはストレートすぎる。

 「空腹のウサギは跳ぶ」、この暗号がキーワードとなってサスペンスを持続させる。映画の最後の最後のセリフもまた、そうなのだ。

342071_100x100_003 ニコラス・ケイジ演ずる高校教師が主人公。
 愛する妻(ジャニュアリー・ジョーンズ)をレイプした男への復讐、その「代理殺人」の罠に嵌ってしまった時、彼はどんなアクションをとったのか・・・・。
 殺人を請け負った闇の組織は、「空腹のウサギは跳ぶ」と呟く。

342071_100x100_002 日本の時代劇にも、藤枝梅安など「殺し」を引き受ける仕掛人や仕置人が主人公の作品がある。
 しかしニューオリンズを舞台にしたこのアメリカ映画は、「悪をたたっ切る」 という単純なものではない。
 「街の浄化」「正義」の名のもとに行われる、残酷な「殺人」を告発しようとするものだ。

342071_100x100_004 闇の組織を仕切るボスに扮するガイ・ピアース(「ハートロッカー」'08)が、クールな演技を見せる。
 追い詰められていくニコラス・ケイジと対照的である。

 そのニコラス・ケイジ、これがハリウッドデビュー30年を記念する作品だそうだ。
 といっても大作ではない。むしろB級作品のジャンルに入るだろう。
 ただ元妻や前妻への慰謝料など、大借金を抱える彼はどんなオファーにも応じざるを得ない。
 この映画が製作された昨年だけでも、「ブレイクアウト」「デビルクエスト」と立て続け出演している。

342071_100x100_005  監督のロジャー・ドナルドンは、この手の作品を得意とする大ベテランである。
 ニュージランド出身の彼は、アカデミー賞にノミネイトされた「13デイズ」('00)で知られているが、「世界最速のインディアン」('05)や「バンクジョブ」('08)など硬派のサスペンスを撮ってきた。

 小型ビデヲカメラを多数多用しての臨場感ある映像、映画カメラマン出身ならではのタッチが楽しめた。

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