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January 30, 2016

2798.1月のシネマ(5)

 今月見た映画は9本、5本はすでに紹介したが残りの4本は概要だけメモしておく。
 
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   「フランス組曲」
 
 アウシュヴィッツに散った、ユダヤ系フランス人作家イレーヌ・ネミロフスキー。
 辛うじて逃げのびた娘が保管していたトランク、その中から見つかった遺作「フランス組曲」の映画化である。
 
354511_005_640  ドイツ占領下のフランスの村での、フランス人人妻(ミシェル・ウイリアムズ)と、作曲家だったドイツ将校(マティアス・スーナール)との禁断の恋が、切なくロマンチックに描かれる。
 
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   「人生の約束」

 テレビドラマのヒットメーカー石橋冠が、初めて手掛けた映画作品。
 亡くなった親友の娘との約束を、果たそうとする男の物語。
 
353540_002_640  主演は竹ノ内豊だが、石橋作品常連の西田敏行はじめ江口洋介・ビートたけし・柄本明・小池栄子・美保純らベテラン俳優たちが顔を揃える。
 360年の歴史を誇る富山・新湊の「曳山祭り」がクライマックス。
 
Img278_640   
   「スター・ウオーズ/フォースの覚醒」
 
 ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが築き上げた「スター・ウオーズ」の世界。
 その「エピソード7」は、「スター・トレックシリーズ」のJ.J.エイブラムスが引き継いだ
 
351301_011_640  初めて女性を主人公(デイジー・リドリー)にして、「ジェダイの帰還」後30年の世界を描く。
 いまだヒロインの素性はベールに包まれているが、新シリーズ第1作目は多くの観客を集めた。
 
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   「最愛の子」
 
 香港の映画プロデューサー、監督として活躍するピーター・チャン(陳可辛)。
 「ラブソング」('97)「ラブレター」('99)など、多国籍の合作映画を手掛ける監督として知られるが、今回は中国と組んで深圳を舞台に撮った。
 
 353730_001_640  幼い息子を誘拐された両親、育てた子を生みの親に奪われた母親、幼児はいずれの親にとっても「最愛の子」だった。
 
 「一人っ子政策」の裏で続発する幼児誘拐・人身売買、その数は毎年20万人を超えるという。
 そうした中国現代社会の闇を、ヒューマン・ミステリーとして描いた。
 

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January 27, 2016

2797.1月のブックから(2)

Img264_640Img263_640_2 佐伯泰英の書き下ろし長編時代小説「竹屋の渡」「旅立ちの朝」2編が、今月同時刊行された。
 「居眠り磐音江戸双紙」50巻・51巻、これにて完結である。
 
 10シリーズ、総計2000万部を超えた佐伯作品。
 これまで「密命」が26巻で完結('11.12.)、続いて「夏目影二郎始末旅」が15巻('14.10)、そしてこのブログ2783号でも紹介したが 「交代寄合伊那衆異聞」が23巻「飛躍」をもって昨年9月に完結した。

Thkrgk371w_640_2  「居眠り磐音」は、佐伯が時代小説を書き始めて4年目にスタートしたシリーズである。
 
 明和9(1772)年、九州の小藩豊後関前藩。
 幼馴染の3人の若者が藩政改革の志を抱いて、江戸から国元に帰ってきた。
 しかし守旧派の奸計によって3人が切り合い、ただ一人生き残ったのが坂崎磐音だった。
 友も許嫁も失った磐音の「悲劇」、物語はここから始まった。
 
51j1boxpl_sl500_aa300__640_3  佐伯は、最終巻の「あとがき」に、こう記す。
 「坂崎磐音とは何者か。
 第一巻の「陽炎ノ辻」の冒頭第一章は元々短編であった、と幾たびか書いてきた。悲劇のままに終わるその短編をなんとか再生の物語に、希望の読み物にしたいと考えた。
 ・・・・・・・「無」に落ちた磐音の生き方を描きたかっただけだ。そこで失くしたもののかけらを拾い集める旅をさせた。」
 
Img751_640  傷心の磐音は、脱藩して江戸に戻る。
 住み着いたのは深川・萬年橋近くの金兵衛長屋、直心影流佐々木玲圓道場で修業した腕を生かし両替商「今津屋」の用心棒に・・・・・・・。
 
 物語はここから大きく展開する。
 師・玲圓との関わりから幕政の暗闘に巻き込まれ、老中・田沼意次の陰謀により命を狙われる。
 50巻を超えるシリーズは、舞台を江戸から尾張・紀伊と移しながら田沼一派との死闘が描かれていく。
 
1005549_1061677717210194_2246015729 私が「居眠り磐音」に出会ったのは、9年前の事になる。
 連れ合いが骨折で聖路加病院に入院した折、患者の無聊を慰めるためにかナースステーションに、このシリーズ本が並んでいた。
 
 1巻目「陽炎ノ辻」、2巻目「寒雷ノ坂」、3巻目「花芒ノ海」と手に取るうちに佐伯ワールドに嵌ってしまった。
Img266_640  元々時代小説や歴史小説を愛好していたが、この作品の舞台が兼ねてから散策していた近所の深川だったからだ。
 4巻5巻と読み続けながら、深川不動や永代橋そして両国や横山町を、今月は足を延ばして浅草・竹屋の渡しから三囲神社と、「金兵衛長屋」や「今津屋」、「佐々木玲圓道場」、「小梅村坂崎道場」らしき場所を散策した。
 
03b3239bs_640  小説がドラマ化され、NHKの「木曜時代劇」('07.7~10)「土曜時代劇」('08.9~11)('09.4~8)で放送された事も、興味を持たせた一因だった。
 小説を読みながら、登場人物が役者の顔とダブりページをめくるのが楽しかった。
 
Img265_640_3  さて最終回、舞台は豊後国関前に戻る。
 嫡男・空也と関前藩国家老の父・正睦を看取った磐音、武者修行に旅立つ空也を見送る朝に、23年にわたる物語は終わる。
 「坂崎空也は、・・・・南に向かった。
 行く手にまだ見ぬ薩摩国があった。
 寛政七年夏、空也の旅は始まったばかりだ。」

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January 24, 2016

2796.1月のシネマ(4)

Th100_640_2  ファティ・アキン42歳、若き巨匠と呼ばれるドイツの映画監督である。
 
 ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞受賞(「愛より強く」'04)、カンヌ国際映画祭で脚本賞・観客章受賞(「そして、私たちは愛に帰る」'07)、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞(「ソウル・キッチン」'09)受賞、世界三大国際映画祭のすべてで主要賞を獲得している。
 
Thmj5xhhk4_640  トルコ移民の二世としてハンブルグで生まれ、脚本を書いたり俳優として働き、31歳の時に仲間と映画製作会社を設立した。
 
Thmml62pxu_640  彼の作品は、ハンブルグやトルコ・イスタンブールなどを舞台に、その出自からくる祖国の喪失や、切り裂かれる愛など異文化の相克を描いたものが多い。
 
 今公開されている「消えた声が、その名を呼ぶ」は、「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」に続く「愛・死・悪」三部作の最終章。
 
 祖国トルコの最大の汚点と言われる100年前の「アルメニア人大虐殺」を背景に、生き延びるために国を捨てざるを得ない人々を描いた。
 
 その悲劇は、21世紀の今日も繰り返し続いていることを、アキン監督は映像で問う。
 
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   「消えた声が、その名を呼ぶ」
 原題は「THE CUT」、邦題は情緒的にクライマックスを示唆している。
 
353747_004_640  1915年、第一次世界大戦中のオスマン・トルコの村。
 アルメニア人の鍛冶職人ナザレットは、妻や双子の子供たちから引き離され憲兵によって強制連行された。
 
20151217kietakoe05_640_3  奴隷のようにムチ打たれながら働かされたのは、砂漠での道路工事。
 工事完了後、キリスト教徒であるアルメニア人は喉を搔き切られて虐殺されたが、彼だけは奇跡的に助かる。
 
20151226kietakoe04_640_2  カットされて声を失ったナザレット、生き別れた家族に会うために、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、雪降る荒野を走り抜ける。
 トルコ~シリア~レバノン~キューバ、フロリダ~ミネソタ~ノースダコタ、地球半周9年の旅の果てにたどり着いた先にあるものは・・・・・。
 
353747_002_640  「祖国が否定してきた、歴史上のタブーに触れた壮大な物語」、キリストの生まれた地を名とする主人公を演じるのは、タハール・ラヒム。
 「預言者」('09)で主役に抜擢され国際的にブレイクした、アルジェリア系フランス人俳優である。
 
353747_006_640  また彼を助ける友人に、アルメニア系フランス人俳優シモン・アブカリアン(「アララトの聖母」'03)。
 ほか、アラブ系イスラエル人俳優マクラム・フーリ(「ミュンヘン」'05)、アルメニア系カナダ人女優アルシネ・カンジアン(「アララトの聖母」)などが出演している。
 
Img261_640_2  作品はアカデミー賞受賞監督マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」'06)の監修を受け、彼の仲間でもあるアルメニア系アメリカ人のマルディク・マーティン(「レイジング・ブル」'81)が、30年ぶりに共同で脚本を書いた。
 
 さらにアルメニア系カナダ人監督アトム・エゴヤン(「アララトの聖母」)、ロマン・ポランスキー監督「戦場のピアニスト」'03)も協力、美術はアカデミー賞受賞のアラン・スタースキー(「シンドラーのリスト」'94)が務めるなど、国際的な広がりの中で製作された。
 
 ロケはドイツ・キューバ・カナダ・ヨルダン・マルタと5か国、三つの大陸に及ぶ壮大な物語は、7年の歳月をかけて完成している。
 ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・カナダ・ポーランド・トルコの共同製作作品。
 

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January 21, 2016

2795.「水・・・・神秘のかたち」展

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 海難・津波・洪水と「水」は、人間の命を奪ってきた。
 しかし「水」は、あらゆる生命の源であり、人間もまたその「水」によって生かされてきた。
 
 そんな「水」の持つ神秘性をテーマにした展覧会が、六本木のサントリー美術館で開催されている。
 
 個々の画家や書家、特定の寺院蔵の秘仏や工芸品を並べる展示と異なり、テーマ性を強調し、それに合わせて国内の寺院や博物館から所蔵品を集めた展覧会は珍しい。
 
Img268_640_2  展示の構成は、6章に分かれる。
 
 第1章は「水の力」、信仰の対象となった水への祈り。
 「滝行」「灌頂」「お水取り」など水を媒介にした神事・仏事は多い。
  右の屏風「日月山水図」(重要文化財・金剛寺蔵)は、それを物語る。
 
Img276_640_2  水中から現れた仏像や、流れ着いた流木を彫って本尊とする寺院も多い。
 代表的なものが奈良・長谷寺の観音像だが、会場には「長谷寺式十一面観音像」(パラミタミュージアム蔵)が展示されていた。
 鎌倉時代の長快の作品である。
 
 信仰が高まると、水は「神仏」として祀られるようになる。
 第2章「水の神仏」では、水の化身「弁才天」を江の島・竹生島・天川・厳島
の造形で紹介する。
 
Img275_640  水信仰で庶民の中に広がったのは、五穀豊穣を求める「雨請い」の儀礼。
 それは国家護持につながる「祈雨(きう)」となり、その本尊が「龍神」だった。
 
 第3章は「水に祈りて」、右の「善女竜王像」(国宝・平安時代・金剛峯寺像)など龍神伝説にまつわる彫刻・絵画作品が並ぶ。
 
 第4章「水の理想郷」は、竜宮城、不老不死の蓬莱山など、人々が憧れてきた理想郷の姿を紹介。

 第5章「水と吉祥」は、菊水文様を中心に工芸・染織など人々の生活を彩ってきた文物。
 
Img271_640_2  最終章「水の聖地」は、絵画作品を通して古代・中世の聖地とその後の姿が展示される。
 
 水が豊かな地には都市が生まれ、水にまつわる祭礼が行われる。
 京都「祇園祭」はその代表例、左の「日吉山王祇園祭礼図屏風」(室町時代・サントリー美術館蔵)のように、名所図・祭礼図など「水の聖地」は絵画となって今に伝わる。
 
Img269_640  展示作品はおよそ140点、国宝や多くの重要文化財が並ぶが、期間によって展示替えがある。
 
 「水・・・・神秘のかたち」展は、来月7日まで六本木・サントリー美術館で。入館料は1.300円。
 なお4月9日からは、京都・龍谷大学ミュージアムで催される。

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January 18, 2016

2794.1月のシネマ(3)

Th12_640  スパイが登場するサスペンス映画は、好きなジャンルのひとつ。
 古くは、イギリスの情報機関MI6のエージェントだったジョン・ル・カレの小説を映画化した「寒い国から帰ったスパイ」('65)、ほか「ロシア・ハウス」('90)「スキャンダル」('89)などが印象に残っている。
 
Img_10_640  なかでも「実話」を基にした映画は興味がわく。
 同じく原作はくジョン・ル・カレで、MI6在職中に起こった事件を基に映画化された「裏切りのサーカス」('11)は面白かった。
 
 日本映画では、篠田正浩監督が撮った「スパイ・ゾルゲ」('03)だろう。
 処刑されるまでを、丹念に追った作品はサスペンスだけでなく、ゾルゲの人間性に迫った作品だった。
 
180px1990_cpa_6265_640220pxdr_richard_sorge_spy_640 ゾルゲについては、ソ連もスパイと認め戦後「ソ連邦英雄勲章」を与え切手(左)にまでなっている。
 
 そして切手のもう一人(右)、1990年にレーニン勲章を受章したのがルドルフ・アベル。
 1957年にFBIがニューヨークで逮捕したソ連のスパイ、次に紹介する映画の中心人物である。
 
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   「ブリッジ・オブ・スパイ」
 
Img255_640  東西ベルリンの境界であるグリーニッケ橋。
 1962年2月10日早朝、この橋上でルドルフ・アベルとアメリカ人のゲリー・パワーズとの交換が行われた。
 
 パワーズは、あの有名な「U2偵察機撃墜事件」でソ連の捕虜となった空軍パイロットである。
 
 このスパイと捕虜の交換という極秘任務を成し遂げたのがこの映画の主人公、民事弁護士ジェームズ・ドノヴァンだった。
 
Img257_640  映画は、自称画家アベル(マーク・ライランス)の逮捕から始まる。
 コードネームは「マーク」、アベルも偽名、本名はウイリアム・フイッシャー、ソ連諜報部の大佐でもある。
 
Img256_640  その彼の国選弁護士にさせられたのが保険専門の弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)、「死刑」が既成事実のように叫ばれる不利な状況の中で、彼は敵国のスパイのために最善を尽くそうとする。
 買収にも応じず、スパイ行為を否定し、自らの使命を全うしようとするアベルの不屈の精神に、ある共感を覚えたからだ。
 
Eiga_640_3  ドノヴァンの努力によって死刑から禁固30年に減刑されたアベル、その3年後「U2偵察機撃墜」事件が発生した。
 アメリカ国務省は、ドノヴァンンの高い交渉術を買って「スパイ×捕虜交換」の交渉を、極秘に依頼する・・・・・。
 
 映画製作はハリウッドのヒットメーカー、オスカー受賞者によるドリーム・チームが手掛けた。

Img258_640_2  主演のトム・ハンクスは、「フォレスト・ガンプ/1期1会」('94)など2年連続オスカーを受賞した名優。
 ソ連のスパイ役のマーク・ライランスはイギリスの舞台俳優、この作品で全米映画批評家協会賞を受賞したほか、アカデミー賞助演男優賞
にノミネイトされた。
 監督は、「シンドラーのリスト」('93)などアカデミー賞監督賞・作品賞受賞のスティーヴン・スピルバーグ。
 そして脚本を、「ノーカントリー」('07)で同じく作品賞・監督賞・脚本賞受賞のコーエン兄弟が書いている。
 今回も、アカデミー賞作品賞・脚本賞ほか、美術賞・録音賞・作曲賞にノミネイトされている。
 44年前の現場グリーニッケ橋、映画はこのブリッジで撮影された。
 ブリッジは、「橋」そのものであり冷戦を止めるための「梯」でもあった。
 アベルとパワーズの交換以来、東西30数名のスパイたちが、この橋を渡ったという。
 「真実に基づく奇跡の物語」と、ポスターに書かれている。
 アクション場面はないが、スリリングな展開を見せるエンターテインメント大作だ。

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January 15, 2016

2793.1月のブックから(1)

 IT業界出身という異色の作家・伊東潤、緻密な歴史考証によるリアリティー溢れる作風が評価され、新時代の歴史小説の担い手として注目されている作家である。

 一年前に、直木賞候補となった「王になろうとした男」を手にして初めて知った彼だが、これまで図書館の棚にあった13冊をブログで紹介してきた。

 先日久しぶりに彼の棚を覗くと、未読作品3冊があったので借りてきた。

Img227_640   
   「疾き雲のごとく」

 三冊のなかで最も面白かったのが、この本。
 「ひとまくウオーキング」で度々歩く湘南地方が舞台で、登場人物の所縁の地や墓所を訪ねた経験が、興味を深める。

Tujmf4qffdxzefo_1351398770_640  副題「早雲と戦国黎明の男たち」とあるように、描かれるのは北条早雲こと伊勢宗端である。

 早雲については、司馬遼太郎の名著「箱根の坂」がある。
 特に司馬が関心を持った若き日の早雲、伊勢新九郎時代の物語で、「応仁・文明の乱で混沌を極める京の都」がその舞台だった。
 しかし伊東は、その新九郎=宗端を「あえて動乱の関東」に立たせた。
 
 司馬が描いた若き時代の早雲と異なり、関東で活躍した彼の後半生については、古文書や軍記ものが数多く残っており想像の余地は少ない。
 それを承知の上で、伊東は史実や伝記を忠実に追い歴史小説を書き上げた。

 作品は、早雲の生涯を時系列に追ったものではない。
 早雲の「敵」となった人物、「味方」となった人物6人を選び、「彼らの人生において、旅人のように通り過ぎていく一人の男」が描かれる。
 つまり、連作短編で綴ることで、早雲庵宗端の人物像を浮かび上がらせている。

022_640  「道灌謀殺」
 扇谷上杉家の家宰・太田道灌と青年・宗端の出会い、そして道灌の謀殺。

 「守護家の馬丁」
 道灌を謀殺した上杉定正、その時代遅れの価値観しか持てなかった武人を描く。

053_640  「修善寺の菩薩」
 伊豆の所領をめぐって宗端に抵抗した、二代目堀越公方・足利茶々丸の悲劇。

073_640  「箱根の守護神」
 小田原城(華岳城)を築いた大森一族の盛衰を、箱根山の霧の中に描く。

 「稀なる人」
 登場人物は、宗端の外甥にあたる今川氏親。この時代に稀有な理想郷を創り出した人物。

 「かわらけ」
 登場人物は、三浦道寸。偉大なる血脈の終焉が描かれる。

 室町幕府と対立した足利一族の鎌倉公方、さらには古河公方と堀越公方の抗争(永享の乱・享徳の乱)。
 関東管領上杉家における扇谷・山内の権力抗争(長享の乱)。
 さらにその家宰だった長尾家の反乱(景春の乱)。

Thwsg3jh1k_640_2  室町末期の戦乱の中から、関東を治め戦国大名の嚆矢となった早雲庵宗端が目指したもの、6編の物語がそれを見事に描き切った。

 読了した他の2冊は、室町幕府を創設した足利尊氏の軍師・高師直の生涯を描く「野望の憑依者(よりまし)」と、水戸天狗党の決起と終焉を綴った「義烈千秋・天狗党西根へ」。

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January 12, 2016

2792.1月のシネマ(2)

 第二次世界大戦で、ナチス・ドイツがユダヤ人はもちろん、占領地の美術館や教会から膨大な美術品を略奪したことは良く知られている。
 とくに終戦間際、ヒットラーがそれら作品の破壊指令を出したことも、有名だ。
 
 偶然にも、その略奪事件に関わる作品が、同時に上映されていた。
 イギリス映画とアメリカ映画、テーマや切り口は異なるが2作品とも実話に基づいた映画。
 出演者たちもオスカー俳優を中心に、ベテランが顔を並べ、見ごたえのある作品だった。
 
 前号・シネマ(1)に続いて、今回もナチスドイツとユダヤ人弾圧の歴史的実話。
 
 
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   「黄金のアデーレ」
 
 映画の原題は「WOMAN IN GOLD」。
 ダスタス・クリムトが描いた傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」、通称「黄金のアデーレ」をヒットラーが勝手に変えた作品名である。
 
353932_001_640  2000年のある日、ニューヨークに住む84歳の女性がオーストリア政府を訴えた。
 「〝オーストリアのモナリザ〝と称えられ、国の美術館に飾られてきた名画゛黄金のアデーレ゛を私に返してほしい」と。
 
353932_008_640  名画は、彼女の叔母がモデルで第二次大戦中にナチスが略奪したものだった。そして相続権は私にあるとの主張である。
 
 彼女の名はマリア・アルトマン、BBCのドキュメンタリーでこの事実を知ったサイモン・カーティス監督は映画化をBBCに提案、劇作家アレクシ・ケイ・キャンベルが彼女の弁護士だったランディ・シェーンベルグの協力を経て脚本を書いた。
 
353932_007_640  そして配役。
 不屈の精神を持ち、元気で頑固、そしてユーモアたっぷりのマリアの役は、オスカー女優(「クイーン」'06)のヘレン・ミレン。
 母親の親友マリアを助けた駆け出しの弁護士ランディを、カナダ出身のライアン・レイノルズ(「デンジャラス・ラン」'12)が演じた。
 
 訴訟の結果は、6年後に調停で「マリアへの返還決定」を勝ち取るが、作品は全てを奪われ祖国オーストリアを捨てた彼女が、本当に取り戻したかったものは何だったかが描かれていく。
 
353932_003_640  ロケはロンドン・ロサンゼルス・ウィーンで行われたが、彼女が住んでいたウィーンの上流社会の暮らしの再現は素晴らしい。
 
 実業家だった両親と叔父・叔母夫妻、芸術家のパトロンとしても知られており、画家のクリムトをはじめ作曲家のマーラーや精神科医のフロイトなどが出入りしていたという。
 
 
 
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   「ミケランジェロ プロジェクト」
 
 この作品も、原題は「The Monuments Men」と邦題とは異なる。
 現在も存在しているアメリカ軍民事部所属の、文化財保護チームの名前である。
 
347261_004_640  1943年に美術史学者ジョージ・スタウトが、ルーズベルト大統領やアイゼンハワーに直訴して結成された特殊部隊で、戦場での歴史的文化財の保護と、ナチスに奪われた芸術作品の奪還をミッションとした。
 
347261_007_640  そのスタートは、作品でも描かれているように7人の芸術エキスパートで、戦争とは全くド素人の彼らは、戦場でナチスが隠していた美術品500万点を保護したという。
 
347261_001_640  この隠された実話に感銘したジョージ・クルーニーは、自ら監督・制作・脚本・主演を務め、キャストにはこれまで共演した友人俳優たちに声をかける。
 
347261_003_640  まずリーダーのハーバート大学美術館長役は、アカデミー賞作品賞(「アルゴ」'12)のご本人。
 メトロポリタン美術館主任学芸員に、アカデミー賞脚本賞(「グッド・ウイル・ハンティング」'97)のマット・デイモン。
 
 著名建築家にビル・マーレイ、彫刻家にジョン・グッドマン、舞台興行主にボブ・バラバンとアメリカの演技派俳優たち。
 
 フランスからはオスカー俳優(「アーチスト」'11)のジャン・デュジャルダンが美術商に、イギリスの俳優ヒュー・ボネヴィルが歴史家に扮する。
347261_005_640  そして紅一点、彼らに協力するフランス・ジュ・ド・ボーム美術館学芸員を、オスカー女優(「ブルージャスミン」'13)のケイト・ブランシェットが演じた。
 
347261_002_640  第二次大戦でナチス・ドイツが略奪した美術品は500万点を超え、中には有名なダ・ヴィンチの「最後の晩餐」「モナ・リザ」、ゴッホの「ひまわり」、レンブラント、ルノワール、ロダン、ピカソの作品などがあるが、映画では「ヘントの祭壇画」とミケランジェロの「聖母子像」の捜索と奪還が描かれる。
 
 ヒトラーの「ネロ指令」で終戦直前に破壊されたものも多く、現在も「モニュメンツ・メン」によって行方不明になっている美術品の捜索は続いている。
 
 

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January 09, 2016

2871.1月のシネマ(1)

250pxsugiharakonsulat_w_kownie_640  「千畝 ビザ発給の館 築76年 進む老朽化」
 先週5日の朝日新聞夕刊に、外交官の杉原千畝が「命のビザ」を発給した、リトアニアの旧領事館の記事が掲載されていた。
 現在「杉原美術館」として、地元の民間基金が運営しているが、資金難で修繕のめどが立たないという。
 
 この記事に触発され、今年初の映画鑑賞を「杉原千畝」とした。
 日本テレビが「戦後70年」を記念して、去年の12月に公開した作品である。
 
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   「杉原千畝」
 
 「あなたは知ってますか?
激動の第二次世界大戦下、外交官として赴任していたリトアニアで、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に、日本通過ヴィザを発給し、6000人もの命を救った1人の日本人がいたことをー
Yjimage_640  その名は、杉原千畝。」 
 
 「日本のシンドラー」と呼ばれている杉原千畝(1900~1986)、彼の波乱に満ちた半生をドラマチックに描いた伝記映画である。
 
353177_008_640  もちろんハイライトは「命のビザ」であるが、彼の知られざる姿、ソ連から「ペルソナ・ノン・グラータ」として入国拒否された「諜報外交官」としての任務が描かれる。
 
353177_013_640  満州~フィンランド~リトアニア~ドイツ~チェコ~ルーマニアと転勤を重ねながらも、天才的な語学力を生かして情報を収集して、日本に発信する杉原。
 
353177_014_640  彼は、なぜ家族までをも危険に晒させながらも、諜報戦に身を投じたのか。
 どうして外務省の許可も得ず「ビザ」を発行し続けたのか。
 
 作品のキーは、彼の秘められた行動を支えた理念である。
 そしてそれは、もうひとつの「愛」だった。
 
353177_001_640  映画化は、「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」('11)の製作チームによって行われた。
 
 監督はチェリン・グラック、「ブラック・レイン」('89)などの助監督や「太平洋の奇跡」のユニット監督・脚本を務めた日系アメリカ人である。
 そして撮影は強制収容所があったポーランド、「シンドラーのリスト」('94)などのスタッフが参加する。
 
353177_016_640  もちろん主人公・杉原は唐沢寿明、妻・幸子は小雪、駐ドイツ大使・大島浩は小日向文世と日本人俳優が中心だが、脇を固めたのはポーランドの実力派俳優たちだった。
 
353177_004_640  杉原の片腕となった亡命ポーランド政府の諜報員に、ボリス・シッツ(「イクシアナ」'12)。
 満州時代の諜報協力者、白系ロシア人女性(実は杉原の前妻がモデル)にアグニエシュカ・グロホフスカ(「ワレサ連帯の男」'14)。
 杉原の部下、ドイツ系リトアニア人にシュエリ・ウカシェヴィチ(「ワレサ連帯の男」)などなど。
 
353177_010_640  戦後、外務省から追放されて不遇の後半生を送った杉原千畝だったが、1985年イスラエル政府から「諸国民の中の正義の人」として表彰を受ける。
 しかし日本政府による公式の名誉回復は、2000年の河野外務大臣演説によって、ようやく行われた。
 杉原が86歳で逝去した14年後だった。
 
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 「映画クロニクル」(昨年後半に見た作品で、ブログ未掲載のもの)
「チャッピー」(6.17)「グローリー」(6.25)「チャイルド44」(7.7)「アリスのままで」(8.7)「天使が消えた街」(9.11)「キングスマン」(9.25)「アメリカン・ドリーマー」(10.7)「白い沈黙」(10.21)「先生と迷いネコ」(10.13)「アクトレス」(11.24)「独裁者と小さな旅」(12.25)

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January 06, 2016

2790.多摩川七福神めぐり

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 「歳の初めに詣でれば、福を授かる七福神めぐり」
 徳川家康が崇拝した七福神は、文化・文政(1804~30)の頃には江戸庶民の信仰となり、「めぐり」はウオーキングを兼ねた正月行事になった。
 
 「日本橋七福神」('07)に始まって、「深川」「浅草」「谷中」「下谷」「隅田川」、さらに昨年は「山の手七福神」を歩いた。
 
Img203_640  そして今年は「多摩川七福神めぐり」、昨秋に鑑賞した歌舞伎「神霊矢口の渡し」(ブログ2772号)に誘発されてのウオーキングである。
 
 この演目は、南北朝時代の内乱を綴った「太平記」を題材に、平賀源内が書いた浄瑠璃歌舞伎である。
 
 鎌倉幕府を倒した新田義貞の子・義興が、武蔵野国矢口の渡しで、底に穴を空けた船に乗せられて、非業の死を遂げた史実に基づいた物語だった。
 
 「多摩川七福神」はその所縁の地を巡るもので、一昨年から始まった東京では最も新しいコースとなる。
Imgp0003_640Imgp0005_640 スタートはその新田義興を祀る「新田神社」、東急多摩川線「武蔵新田駅」から歩いて3分にある。
 
 神社には義興の祟りを鎮めるために、矢口の村人たちが祀った「新田大明神」が鎮座する。
 
Imgp0061_640  境内にあるご神木の欅は樹齢700年、雷や戦火にあって真っ二つに裂けたが今も葉が生い茂り、南朝の武将に因んだ「強運の神様」として信仰されている。
 
 新田神社の七福神は「恵比寿」、漁業や水難除けの神様である。
 
Imgp0009_640Imgp0010_640 環八通りへ歩いて8分、「頓兵衛地蔵」が次のスポット。

 義興の謀殺に加担した船頭の頓兵衛が、その罪を悔い一体の地蔵を作った。
 しかし義興の恨みで地蔵の顔は溶けてしまい、別名「とろけ地蔵」とも呼ばれる。
 
Imgp0011_640  七福神は「布袋尊」、中国唐の実在した僧で福々しい風貌から「開運」「良縁」「家庭円満」の神として慕われる。
 
Imgp0014_640Imgp0015_640 多摩川線沿いに歩いて5分、武蔵新田駅ホームに沿って鎮座しているのは、「矢口中稲荷神社」。
 
 200年前の大凶作にあった村人が、京都・伏見神社のご神体を遷座した。
 
 七福神は「福禄寿」、道教の神様で「福(幸福)」「禄(高給)」「寿(長命)」を授けてくれる。
 
Imgp0018_640Imgp0017_640 多摩川へ向かって歩いて7分、「氷川神社」は嵐や厄病から守ってくれる素戔鳴尊(すさのうのみこと)がご祭神。
 
 七福神は「大黒天」、「五穀豊穣」「商売繁盛」「出世」をもたらすインドの神として、人気がある。
 
Imgp0021_640Imgp0025_640 さらに南へ6分、「延命寺」は聖徳太子が彫ったと伝わる、「火雷除子安地蔵」で知られる寺。
 
 新田義興の怨霊が雷火となって寺を焼き尽くした時、この地蔵だけが 難を逃れた。
 寺の名の由来でもある。
 
Imgp0023_640 一緒に祀られている七福神は「寿老人」、「健康」「長寿」「子孫繁栄」を司る、中国の神様。
 
Imgp0029_640Imgp0032_640  8分歩いて多摩川の堤に到着。
 ここが「矢口の渡し」である。
 
  品川宿を出発した旅人たちは、東海道を歩いてここから船に乗り、対岸の相模の国へと渡った。
 肉眼では正面に富士山も見えたが、写真では判りつらい。
 
Imgp0038_640Imgp0035_640_2 その渡し口にあるのが「東八幡神社」。
 源氏の氏神、武士の守り神として鎌倉時代に建立された神社で、「湯坂八幡」と呼ばれてきた。
 
Imgp0036_640_2  神社に祀られている七福神は、唯一の女性神「弁財天」。
インドの水神で「美」「芸術」「芸能」の神として信仰されている。
 
Imgp0042_640Imgp0044_640_2  ここからUターンして8分、「多摩川七福神めぐり」の最後は「十寄神社」。
 七福神は「毘沙門天」、「勇気」「知恵」を授ける「武運」の神である。
 
Img204_640  「十寄」の名の通り、1358年に矢口の渡しで謀殺された、新田義興の家臣10人を祀った神社である。
 歌舞伎で中村吉右衛門が演じた「由良兵庫之助」も祭神の一人で、地元では「とよせじんじゃ」と呼んで慕われている。
 
 そのまま歩いて4分、再び「新田神社」へ戻る。
 
Imgp0007_640_2Imgp0006_640_2  平賀源内がここを舞台に狂言浄瑠璃を書いたのは、神社に頼まれた「村起こし」のためだった。
 
 怨霊の雷が鳴るたびにピチピチと割れる不思議な「竹」、源内がその竹で作った邪気退散の「矢守」は、やがて全国の神社で「破魔矢」として広がった。
 
Imgp0050_640 新田義興の仇敵、足利基氏や家臣・畠山の一族末裔が神社を訪ねると、必ず雨が降って狛犬が吠える。
 
Imgp0057_640Imgp0058_640 そして神社には8年前「LOVE神社」のオブジェが奉納され、若い女性やカップルのパワースポットとして人気が高い。
 
 「破魔矢」「狛犬の置物」そして「LOVE神社のお守り」。
 オブジェを制作したアートディレクター・浅葉克己は、現代の平賀源内かもしれない。
 
 「多摩川七福神めぐり」はドアtoドアで3時間、歩数は11.066歩だった。

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January 03, 2016

2789.初詣

 毎年恒例になった界隈の初詣、自転車で2時間、隣の江東区を経て中央区に戻る。
 神社に仏閣そして教会、古今東西の神仏に、今年の安寧と家族の平穏を願う。
 
Imgp0001_1_640_2Imgp0006_640  スタートは、必ず深川の「富岡八幡宮」。
 江戸最大の八幡様として知られる神社である。
 天文学者の安井算哲、地理学者の伊能忠敬と、江戸の頃から旅に出る人たちは、ここにお参りしてスタートした。
 
Imgp0012_640Imgp0010_640  すぐ隣にあるのが「深川のお不動さん」。
 
 将軍綱吉の生母・桂昌院が、「成田山新勝寺」への参詣が億劫になり「出開帳」を命じたのが始まり。
 300人を超える僧侶たちが、ご本尊を担ぎ1週間かけて成田からやってきた。
 
Imgp0022_640Imgp0027_640  隅田川を渡って新川・鉄砲洲へ。
 永代橋から望むリバーサイドは、いつ見ても美しい。
 中央大橋を少し戻って、今度は永代橋越しのスカイツリー、定番の光景である。
Imgp0035_640Imgp0033_640  「鉄砲洲稲荷神社」は、江戸湊の守護神。
 界隈には酒蔵が並び、上方からの下り酒が持ち込まれた。
 来週の「寒禊」は、初春の江戸の風物詩として知られる。
Imgp0037_640Imgp0042_640  明石町に入るとまず「カトリック築地聖堂」、東京では最も古い教会で、ここ旧外国人居留地にある。
 元の教会は関東大震災で崩壊したが、フランスの「聖マグダレナ天主堂」を模して、昭和の初めに再建された。
 
Imgp0045_640_3Imgp0043_640  その隣、赤穂藩・浅野家上屋敷跡に建つのは、「聖路加国際病院チャペル」。
 100歳を超えてなお元気に診療を続けている日野原医師は、この病院の名誉院長である 。
 私の連れ合いは、ここで病院ボランティアを続けている。
 
Imgp0053_640Imgp0051_640  聖路加から2~3分で「築地本願寺」。
 故郷の菩提寺は遠いので、亡母や亡兄の法要はここにお願いしている。
 
 振袖火事で日本橋から移転したのが358年前、震災後に再建された本堂は古代インド様式の石造り、堂内は桃山様式の木造りである。
 
Imgp0056_640Imgp0054_640  日ごろお世話になっている築地魚河岸、いつもお参りしているのが「波除稲荷神社」。
 
 江戸湾埋め立て工事中に、海中から現れたご神体を祀った。
 そのお蔭で波浪も収まり、埋め立ても順調に進んだと伝えられる。
 
Imgp0062_640Imgp0065_640  初詣のゴールは、例年通り「佃の住吉さん」。
 13年前から我が家も氏子に加えてもらい、今年の本祭りでも「八角神輿」を担がせてもらった。
 次は3年後だが、元気に神輿を担げるように、お賽銭も奮発した。

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January 01, 2016

2788.謹賀新年

Imgp0013_640_2  
 
 あけましておめでとうございます。
 
 隅田川河畔に転居して満12年、テラスから眺めるベイエリアの光景も大きく変わりました。
 オリンピックが近づきますと、さらにマンション群が林立することでしょう。
 
 10年前から発信しているブログ「かせだプロジェクト」も、今年は2.800号を超えます。
 これからも、変わりゆく街の様子を綴ってまいります。
 
   2016年  新春

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