2919.5月のシネマ(4)
今月は旅に出たせいか、映画の鑑賞数はいつもより少なかった。
アカデミー賞関連の話題作3本はすでに紹介したので、残り5本をメモとして記録する。
「マリーゴールド・ホテル」
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大ヒットした「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編、「幸せへの第二章」。
監督は「恋におちたシェイクスピア」('98)でアカデミー賞受賞のジョン・マッデン。
出演がイギリスの大スターたち、それも一時代を築いた以下の方々、そしてゲストはアメリカのスターのリチャード・ギア(67)。
オスカー女優ジュディ・デンチ(82)、同じくオスカー女優マギー・スミス(82)、「ナイロビの蜂」('05)のビル・ナイ(67)、「ラブ・パンチ」('13)のセリア・イムリー(64)、「ジャッカルの日」('73)のロナルド・ピックアップ(76)・・・・。
「モヒカン故郷に帰る」
売れないロックバンド屋モヒカン男(松田龍平)が、妊娠した恋人(前田敦子)を連れて、瀬戸内の島に帰省した。
ところが、久しぶりに会ったオヤジ(柄本明)が末期のガン、会うたびに口ゲンカしていたオヤジを囲み、母親(もたいまさこ)と弟(千葉雄大)は・・・・。
ロケ地となった島の住民たちも大勢参加し、映画は心地よく展開していく。
昔訪ねた広島の島だけに、変わらぬ風景が懐かしい。
「獣は月夜に夢を見る」
北欧神話にも登場する「狼」、その狼女から生まれた少女の「人間としての愛」と「獣としての苦悩」をデンマークの鄙びた漁村を舞台に描くノルディック・ミステリー作品。
カンヌ国際映画祭批評家週間で上映されて賛美を集め、アテネなど各地の映画祭で監督賞や撮影賞を受賞した。
主人公の少女を演じたソニア・ズーも本作が映画デビュー、「目覚め」を迎えた少女の獰猛で純粋な愛の演技が悲しい。
「アイヒマン・ショー」
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アルゼンチンで逮捕された元ナチ親衛隊将校アイヒマン、ホロコーストの実質責任者としてイスラエルの法廷で裁かれたが、この「世紀の裁判」を世界中に中継録画して送り出したテレビマンたちの実話。
アイヒマンをはじめ判事や検事など、登場人物は当時録画された本人たちの映像。プロデューサーやディレクター、技術者たちの制作チームを、現代の俳優が演じモンタージュした。
「64 ロクヨン」(前編)
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わずか7日間で幕を閉じた「昭和64年」、その間に起きた少女誘拐殺人事件は、通称「ロクヨン」と呼ばれる。
来月公開される後編を見たのち、紹介する予定。
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