« 2936.海と日本in晴海 | Main | 2938.「江戸絵画への視線」展 »

July 22, 2016

2937.7月のシネマ(3)

Yjimage_640


 今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネイトされた5人。

 「キャロル」のケイト・ブランシェット(ブログ2886号2.22)、「ルーム」のブリー・ラーソン(2905号4.19)、「さざなみ」のシャーロット・ランブリング(2921号6.5)の3作品はすでに紹介した。
 


Img470_640_2


 今月公開されたのが、シアーシャ・ローナン主演のアイルランド作品(イギリス・カナダ合作)「ブルックリン」。

 
 シアーシャは、「つぐない」('07)で史上最年少の13歳で助演女優賞にノミネイトされたアイルランドの女優、今回は主演女優でノミネイトされた。
 彼女の最近作では、「グランド・ブタベスト・ホテル」('13)が印象に残る。
 
20130213135949_640


(アカデミー賞の主演女優賞は「ルーム」のブリー・ラーソンが受賞した。ノミネイトされた最後のひとり、ジェニファー・ローレンスの主演作品「JOY」は、何時どこで公開されたか宣伝もなく不明)

 
Img464_640
 
  「ブルックリン」
.
 ブッカー賞にたびたび名前が挙がるアイルランドの作家、コルム・トビーンの同名小説の映画化である。
 
355109_006_640


 1950年代、アイルランドの片田舎からニューヨークに移住した少女(シアーシャ・ローナン)がヒロイン。

 ブルックリンのデパートで働くが、純粋無垢な彼女は都会の喧騒に馴染めずホームシックにかかった。
 
355109_007_640


 そんな彼女の心を支えたのがイタリア系の配管工の若者(エモリー・コーエン)、二人は愛し合い将来を誓う。

 
355109_003_640


 しかし彼女に悲報が届いた。母と二人、故郷に残った姉の死である。

 故郷に帰った彼女を待っていたのは、幼馴染の裕福な青年(ドーナル・グリーソン)。
 
 二つの故郷と二つの愛 、ひとりの女性が迷いながらも幸せな未来にむけて、心を決めていく物語である。
 
355109_002_640


 監督はアイルランドのジョン・クローリー、「BOY」('07)でベルリン国際映画祭審査員賞を受賞した俊英。

 脚本は、「17歳の肖像」('09)でアカデミー賞脚色賞にもノミネイトされたイギリスの作家・ニック・ホーンビィ、今回も「作品賞」「脚色賞」にノミネイトされている。
 

 アイルランドのナショナルカラーである「グリーン」が、象徴的に登場する。

 
355109_001_640_2


 はじめて一人で、ブルックリンの地に足を着いた彼女のコートは、身を守る鎧のようなグリーン。
 そして彼女が恋人を得て、ニューヨーカーに変貌していくたびに、コートやブラウスは黄色や赤に変わっていく。

 


 ラストシーン、彼女が羽織るカーデガンはグリーン。しかしスカートは華やかな色彩の花模様だった。

|

« 2936.海と日本in晴海 | Main | 2938.「江戸絵画への視線」展 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93334/63885558

Listed below are links to weblogs that reference 2937.7月のシネマ(3):

« 2936.海と日本in晴海 | Main | 2938.「江戸絵画への視線」展 »