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July 25, 2016

2938.「江戸絵画への視線」展

Imgp0001_640Imgp0003_640 東京・広尾にある山種美術館、開館50周年を記念した特別展「江戸絵画への視線~岩佐又兵衛から江戸琳派へ~」が開催されている。
 
Yjimage1_640  山種美術館は、希代の相場師と言われた山崎種二(1893~1983)が、日本橋・兜町に創設した日本初の日本画専門美術館。
 
Img16070207_640  彼は、横山大観や上村松園、川合玉堂など当時活躍していた日本画家や、奥村土牛ら新進画家たちを公私ともに支援して作品を収集し、美術館を開設した(左は横山大観「喜撰山」)。
 
 後に旧安宅コレクションの速水御舟作品を一括購入、東山魁夷らに作品制作を依頼するなどして1.800の所蔵品を備え、名実ともに近代日本画の代表的な美術館となった。
 
Img473_640 今回の記念展は、山種コレクションのもう一つの名品といわれる「江戸絵画」の作品群。
 
 山崎が絵画に目覚めたのが、小僧時代に見た酒井抱一作品だったことから、美術館には数は少ないが琳派を中心とする質の高い作品が揃っている。
 
 まずは「秘蔵の江戸絵画コレクション」、6年ぶりの一挙公開である。
 
 ポスターになった今話題の伊藤若冲の「伏見人形図」(右)と鈴木其一の「四季花鳥図」、この二つが並ぶのは史上初という。
 
Img474_640  さらには琳派の祖、俵屋宗達の「槙楓図」(左)や「鹿下絵新古今和歌巻断簡」が並ぶ。
 
Img16070201_640_2  話題の作品の一つが、重要文化財に指定されている岩佐又兵衛の「官女寒菊図」。
 岩佐は、戦国時代に信長に謀反して一族郎党を殺された荒井村重の遺児。彼の描く官能的な美女にファンは多い。
 
Img476_640_2 大名家の出身で、琳派の代表的な画家となったのが酒井抱一。
 左の「秋草鶉図」は、重要美術品に指定されている彼の作品。
 ほか「飛雪白鷺図」や「月梅図」など、5点が並ぶ。
 
 また幕府の御用絵師である狩野一派からは、常信の「明皇花陣図」や永岳の「雉子と時鳥図」など3点。
 
Imgp0005_640Imgp0014_640  さらに池大雅、谷文晁、田能村竹田、椿椿春と合わせて41点の作品が展示された。
 
Img16070209_640_2  なお、山種美術館と近代日本画家の章も設けられ、山崎種二との交友が深かった横山大観や川合玉堂、上村松園、安田靫彦ら6人の日本画家の作品も並べられていた。
 
 「江戸絵画への視線~岩佐又兵衛から江戸琳派~」は、8月21日まで東京・広尾の山種美術館で。
 入館料は1200円。

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