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July 31, 2016

2940.7月のシネマ(5)

 今月の作品数は11本、邦画は3本と相変わらず外国映画が多い。
 国内の作品は、若者向けのものが多いから仕方がない。
 ドキュメンタリー映画(「AMY」)は別の機会として、紹介できなかった劇映画6本を、メモとして並べる。
 
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   「10クローバーフィールドレーン」
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 監督・製作・脚本・俳優・作曲家、ハリウッドの鬼才といわれるJ.J.エイブラムスがプロデュースした作品。
 彼は、8年前にも「クローバーフィールド」と題したSFパニック映画をプロデュースしている。
 
 今作は、続編ではないがDNAは同じだと話す。
 
355424_003_640  原因不明の交通事故で気を失ったヒロイン(メアリー・エリザベス・ウインステッド)、気が付いた時はシェルターの中だった。
 
 持ち主(ジョン・グッドマン)は、外の恐怖の世界から君を助けたという。
 もう一人、逃げ込んできた男(ジョン・ギャガラー・ジュニア)がいた。
 3人の地下での奇妙な暮らしが始まったが・・・・・、それはというストーリー。 
 
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  「ダーク・プレイス」
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 映画「ゴーン・ガール」(ブログ2566号'15.1.9)の原作者として知られる、アメリカの女性作家ギリアン・フリンが書いたミステリー の映画化。
 
 ダーク・プレイス(闇の中)の記憶が、事件を狂わせた。
355924_001_640  チラシに書かれているように「一家惨殺事件で生き残った少女 。あの夜、彼女が≪見なかった≫ものとは」が鍵となる。
 
 その少女の28年後を、オスカー女優(「モンスター」'03)のシャリーズ・セロンが演じ、自分の証言で終身刑となった兄の無実を、解き明かしていく。
 
 監督は「サラの鍵」('10)で、東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞したフランスノジル・パケ=ブランネール。
 兄をタイ・シェルダン(コリー・ストール)、彼の恋人をクロエ=グレース・モレッツ、ヒロインと共に事件を追う若者をニコラス・ホルトが演じる。
 
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  「裸足の季節」
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 昨年のカンヌ国際映画祭監督週間に出品され、絶賛を浴びた作品。
 今年のアカデミー賞外国語映画賞に、フランス代表として出品されノミネイトされた。
 
 フランス映画だが撮ったのは、トルコ出身の女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュベン、デビュー作である。
 言語はもちろんトルコ語、自国語以外でアカデミー賞に出品された作品は、ポルトガル語の「黒いオルフェ」('59)以来だった。
 
355431_005_640  黒海に面した、トルコの小さな村が舞台。
 いまだに戒律と因習に縛られる村人たちの日々を、両親を亡くした5人姉妹を中心に、13歳の末娘の目を通して描いていく。
 歴史・宗教・家父長制、少女たちは自由を求め抵抗し、大人になっていく。
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    「レジェンド」
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 「レヴェナント:蘇えりし者」でデカプリオの敵役として出演、アカデミー賞助演男優賞にノミネイトされたイギリスの俳優トム・ハーディが、カリスマ的なギャングの兄と凶暴な双子の弟の二役を、演じ分けた。
 
355560_008_640  副題は「狂気の美学」。 
 '60年代のロンドンで、その頭脳と暴力で一大犯罪帝国を築いた双子のギャングスター、クレイ兄弟の半生を描いた実話である。
 
 物語は、兄を愛し自死したヒロイン(エミリー・ブラウニング)の語りによって、綴られていく。
 監督・脚本は、「L.A.コンフィデンシャル」('97)でアカデミー賞脚色賞を受賞したブライアン・ヘルゲランド。
 
 タロン・エガートンらイギリスの若手俳優と、デヴィッド・シューリスらのベテランが出演している。
 
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  「日本で一番悪い奴ら」
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 神奈川県警と並んでワルが多いと云われる北海道警、2002年の「稲葉事件」は、それを象徴する「組織犯罪」だった。
 
355482_002_640  銃刀法違反・覚せい剤取締法違反で懲役9年の刑を受けた稲葉元警部が出所後に書いた手記を元に、「凶悪」('13)の白石和彌が撮った。
 
 大学の柔道部で鳴らした主人公(綾野剛)が、請われて道警に入り刑事の道を歩む。
 やがて組織の命により裏社会に潜り込み、「銃器対策のエース」と呼ばれる。
 
 腐敗した警察社会で、ひとりの若者が転落していくさまを、毒々しい笑いとともに哀しく描く。
 出演は他に、中村獅童・ピエール瀧・YANG DAIS・矢吹春奈。
 
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  「嫌な女」
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 桂望実が書いた原作に惚れ込んだ女優の黒木瞳が、テレビ「とと姉ちゃん」の西田征史の脚本で監督デビューした作品。
 性格も生き方も全く異なる二人の女性を主人公に、笑いと涙の人生を描いていく。
 
Yjimage3_640  真面目一徹の堅物弁護士を吉田羊、天才詐欺師の楽天女性を木村佳乃と、初のWヒロイン。
 
 幼少時の「ある事」がトラウマとなり、傷つく事を恐れて他人との関わりを拒否してきた女性が、そのトラウマの原因を作った従妹に振り回されることで、人間性を取り戻していく。
 女性の敵は女性、そして女性の最高の友人も女性。

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