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August 27, 2016

2949.8月のシネマ(5)

300x_640  フランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴ72歳。
 キャリアを重ねるたびに、その演技力に魅力がます。
 スクリーンに登場して半世紀、淑女から悪女まで、どんな役でも魅惑的に演じ今も第一線で活躍している女優は、ほかにいない。
 
Yjimagegopp4r68_640  ドヌーブは、俳優だった両親のもと10代のころから映画に出演、21歳で主演した「シェルブールの雨傘」('64)が大ヒットしてスターの座についた。
 
Yjimageejf34te5_640  多い年は5本の作品に出演するなど毎年欠かさず映画に登場、「インドシナ」('92)でアカデミー賞主演女優賞にノミネイト、1998年の「ヴァンドーム広場」ではヴェネツィア国際映画祭女優賞に輝いた。
 
 さらに2002年の「8人の女たち」では、ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞している。
 
Faa0401s_l_640  私生活では、出演した「悪徳の栄え」('63)の監督ロジェ・ヴァディムとの間に息子クリスチャン・ヴァディムを、「哀しみの終わるとき」('71)で夫婦役を演じたマルチェロ・マストロヤンニとの間に娘キアラ・マストロヤンニをもうけている。
 
Yjimage_640  マストロヤンニとは、法的な夫婦関係にはなかったが晩年まで交際は続き、彼の臨終にも立ち合った。
 なお、息子・娘とも現在俳優として活躍している。
 
 今回紹介する作品「太陽のめざめ」は、「しあわせの雨傘」('10)以来6年ぶりの主演映画。
 昨年のカンヌ国際映画祭では、オープニング作品として上映されている。
 
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  「太陽のめざめ」
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 母親から育児放棄された6歳の少年、10年後に手の付けられないワルガキ(ロッド・パラド)となった彼が出会ったのは、子供の時助けてくれた児童問題担当の判事(カトリーヌ・ドヌーヴ)だった。
 
356458_006_640  自動車を盗み人を傷つけた少年、彼女は教育係(ブノア・マジメル)をつけて更生施設に送るが、ここでもまた彼は野生動物のように荒れる。
 
235250_640  親の愛を知らず心に傷を負った少年、何回も裏切られながらも彼を更生させようと情熱を傾ける判事や教育係を描きながら、人が生きるための糧となるものを求める。
 
 脚本を書き監督したのは、フランスで女優としても活躍している エマニュエル・ベルコ。
 監督作品がオープニング上映された昨年のカンヌでは、出演した「モン・ロワ」で女優賞も受賞している。
 
7918d8c7de9b2bf4f6bd2d4423bea13acb7  カトリーヌ・ドヌーヴについては冒頭紹介したので省くが、繊細な非行少年役で出演したロッド・パラトに、カンヌは称賛の声を上げた。
 
 たまたまオーディションに参加した職業訓練生、端正な顔立ちと強い光を放つ瞳、その強烈な 存在感に、アラン・ドロンの再来と騒がれている。
 
 また非行少年としての過酷な体験をした教育係を演じたブノワ・マジメルは、「ピアニスト」('01)でカンヌ・男優賞を受賞している。

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