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September 16, 2016

2955.9月のシネマ(3)

Yjimage0bswpk0a_640  フランスの演技派女優といわれるイザベル・ユペール63歳、パリのコンセルヴァトワール(国立演劇学校)を卒業後、「夏の日のフォスティーヌ」('72)で映画デビューした。
 
 フランスのアカデミー賞、セザール賞の主演女優賞に史上最多の13回ノミネイトされ、「沈黙の女」('95)で受賞している。
 
 ヨーロッパの三大映画祭では、それぞれ女優賞を獲得しているのも異例である。
 
Yjimage5b7xkybw_640  両親殺しの少女を演じた「ヴァイオレット・ノジエール」('78)でカンヌ国際映画祭女優賞、ナチ占領下のフランスでギロチン処刑された平凡な主婦を演じた「主婦マリーがしたこと」('88)でヴェネツィア国際映画祭受有賞、「8人の女たち」('02)でベルリン国際映画祭銀熊(女優)賞を受賞した。
 
1_640  またミヒャエル・ハネケ監督の「ピアニスト」('01)では、倒錯した性癖を持つ中年のピアノ教師役で、2度目のカンヌ・女優賞、審査員グランプリを受賞している。
 
 彼女は、NHKが放送した「ルーブル美術館」のナビゲーターとしてお馴染みだが、今年東京で開催された「フランス映画祭」では、団長として来日している。
 
 今回紹介する「アスファルト」は、その「映画祭」で上映された作品の1本。
 「落ちぶれた元大女優」という役、若いスターを相手にした演技が見ものだった。
 
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  「アスファルト」
.
  舞台はパリ郊外のオンボロ団地、壁にはヒビがはいりエレベーターは度々故障する。
 夜になると、異様な音が団地を揺るがす。
 
 登場するのは3組の不器用な男女たち。
 
237603_640  役探しで駆け回る落ちぶれた大女優と、同じフロアーに住む鍵っ子高校生(ジュール・ベンシェトリ)、何とか世話の焼ける彼女を高校生はあれこれ手助けするが・・・・。
 
06asphalte_3_sub2_640  自転車漕ぎマシーンのやりすぎで車いす生活を送るハメになった自称カメラマン(ギュスタヴ・ケルヴァン)と、深夜勤務のワケあり看護婦(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)。
 ひょんな事で出会い恋心が・・・・・。
 
356571_004_640  なぜか団地の屋上に不時着してしまったNASAの宇宙飛行士(マイケル・ピット)と、最上階に住む移民のおばさん(タサディット・マンディ)。
 英語がわからないおばさんとフランス語が分からない飛行士、おばさんの息子は刑務所暮らし・・・・。
 
 平凡で孤独な日常に、ふと訪れた2日間だけの幸せ、「風変わりで愛すべきアーバンドラマ」である。
 
237599_640  イザベルの相手役の高校生は、この作品の監督サミュエル・ベンシェトリの息子。名優ジャン=ルイ・トランティニアンの孫というサラブレッドである。
 
29006100976_ae8dbc5d3d_640_2  また看護婦役ヴァレリアは、イタリア出身だがフランスのサルコジ元大統領の義姉。
 
 宇宙飛行士役マイケルはハリウッドから参加したミュージシャン、移民のおばさんタサディットはソルボンヌ大学出身の名バイプレイヤーである。
 

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Comments

「アスファルト」この映画面白そうですね、さすがはフランス映画です。( ̄ー ̄)ニヤリ

Posted by: 根保孝栄・石塚邦男 | September 19, 2016 01:37 PM

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