« 2956.敬老の日 | Main | 2958.秋・浜離宮 »

September 22, 2016

2957.9月のシネマ(4)

Topp2_640  李相日(イ・サンイル)監督42歳、新潟出身の在日三世。
 長編映画5作品目の「フラガール」('06)で、日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞・脚本賞ほか、同年の映画賞を総なめして注目を浴びた。
 
Main_640  さらに4年後に撮った「悪人」も、日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞・脚本賞、キネマ旬報ベスト・テン1位など数多くの賞を受賞して、日本映画界での地位を確立した。
 
 その「悪人」の原作を書いたのが、長崎出身の作家・吉田修一48歳。
Nifth6hftvo2o2j_pd9qf_108_640_3  「パレード」('02)で山本周五郎賞、「パークライフ」('02)で芥川賞、「悪人」('07)は毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞している。
 
 吉田作品の映画化は、「7月24日通りのクリスマス」('06村上正典監督)、「パレード」('10行定勲監督)、「悪人」('10)、「横道世之介」('13沖田修一監督)、「さよなら渓谷」('13大森立嗣監督)と、高い評価を受けた話題作が多い。
 
598f3b25569a8fff25ec603ea2d4439b_64  「パレード」はベルリン国際映画祭で批評家連盟賞、「悪人」は前述の通り、「横道世之介」はブルーリボン賞作品賞、「さよなら渓谷」はモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞している。
 
20140212yoshidashuichi20ikari_640  今号で紹介する「怒り」は、吉田修一と李相日監督がタッグを組む2本目の作品である。
 
 すでにトロント国際映画祭やサンセバスチャン国際映画祭で上映され、国際的にも話題を呼んでいる。
 
320_640
 
  「怒り」
.
 「残忍な夫婦殺人事件から一年、犯人は整形し逃亡を続けていた。
 そして現れた3人の謎の男、愛した人は殺人犯なのか?
 それでもあなたを信じたい・・・・・・・・」
 ネット公式サイトは、こうつぶやく。
 
356389_003_640  3人の男が現れたのは千葉と東京と沖縄。
 
 一人は千葉の漁港に仕事を求めてきた、前歴不詳の男(松山ケンイチ)。
 その彼に、漁協に勤める男(渡辺謙)が男手一つで育てた娘(宮崎あおい)が恋をした。
 
356389_002_640  東京の大手通信社に勤めるゲイ、エリートサラリーマン(妻夫木聰)が出会い同居したのは、住所不定・無職の男(綾野剛士)だった。
 サラリーマンには、末期ガンの母親(原日出子)がいる。
 
356389_005_640  夜逃げ同然に離島に移り住んだ高校生(広瀬すず)が遭遇したのは、無人島に籠るバックパッカー(森山未来)。
 彼は、高校生の同級生(知念辰哉)の両親が営む民宿で働き始めた。
 
356389_001_640  物語は3人の殺人容疑者らしい男たちと、彼らに関わった人たちの不安や疑念を、あぶりだすようにミステリックに展開していく。
 
 家族や友人、さらには愛する人さえ簡単に疑ってしまう「不信の時代」、人が人を信じるということの根源的な問いかけが、一つの殺人事件をきっかけに描かれていく。
 

|

« 2956.敬老の日 | Main | 2958.秋・浜離宮 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93334/64215305

Listed below are links to weblogs that reference 2957.9月のシネマ(4):

« 2956.敬老の日 | Main | 2958.秋・浜離宮 »