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December 23, 2016

2984.12月のシネマ(3)

 今月は肋骨や右腕を負傷するなどのアクシデントがあり、外出を控えた。そのため映画鑑賞も、普段の月の半分で終わった。
 すでに公開されている話題作も多いので、年が明けたら劇場に足を運ぼう。
 個別に紹介した2本の他、4本をメモで。
 
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   「ガール・オン・ザ・トレイン」
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 世界45か国で空前のベストセラーとなった、イギリスの作家ポーラ・ホーキンズのミステリー小説の映画化。
 子供が出来ずアル中になり、夫に追い出された女性(エミリー・ブラント)がヒロイン。
 
358137_001_640  毎朝通勤電車の車窓から、愛した夫(ジャスティン・セロー)と過ごした家を眺めるのが日課。今そこには、夫の不倫相手(レベッカ・ファーガンソン)が再婚相手として住んでいる。
 その近隣にすむ若妻(ヘイリー・ベネット)の不倫の現場を車窓から見たヒロインは、ある行動に出る。
 
 行方不明となった若妻と夫、精神分析医や元夫夫婦、二つの家を舞台に愛憎が入り乱れるサスペンス劇が繰り広げられる。
 
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  「疾風ロンド」
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 発売されるや1週間で100万部を突破した、東野圭吾のミステリー小説の映画化。
 東野作品は、直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」('08)や「天空の蜂」('15)など多くの作品が映画化されているが、これが15作品目。
 
 撮った監督がユーモアを得意とする吉田照幸だけに、シリアスなサスペンス劇がとことんコメディとして描かれる。
 
Tumblr_inline_oeinbjytdf1u77xvx_540  野沢温泉のスキー場に隠された危険な生物兵器を取り戻すために、運動神経ゼロの研究所員(阿部寛)が七転八倒しながら捜査する。
 パトロール隊員(大倉忠義+大島優子)の協力も得るが、事態は二転三転していく。
 
 スキーとスノボー、雪上ノンストップ、「疾風怒濤」が映画の「ウリ」である。
 
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   「シークレット・オブ・モンスター」
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 ジャン=ポール・サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」にインスパイアを受けた、ブラディ・コーベット監督と妻の脚本家モナ・ファストボルドが描いた戦慄の映画。
 
 美しき少年が狂気のモンスターへと変貌する姿を、両親と家庭教師との関わりの中で綴る。
 それはヒトラーをイメージした、独裁者の誕生の「謎」に迫る怪作として、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞・作品賞を受賞した。
 
Pic204_640_3  美少年を演じたトム・スイートは、ロンドンの公園でサッカー遊びをしていた時スカウトされた9歳の子供。
 
 父親でアメリカの官僚をアイルランドの俳優リアム・カニンガム、ドイツ人の母親をフランスの女優で「アーチスト」('11)でアカデミー賞にノミネイトされたベレニス・ベジョが演じる。
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   「アズミ・ハルコは行方不明」
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 山内マリコの同名小説を、「私たちのハアハア」('15)の松居大悟が映画化した「異色ガールズムービー」。
 
237618_640_3 郊外の町で起きた独身OL(蒼井優)の行方不明事件をベースに、アラサー・ハタチ・女子高生と三世代にわたる現代女性の生き方を、描いていく。
 
 失踪前後の主人公の日常と、二十歳のヤリマン(高畑允希)の男漁り、男に無差別集団暴行を加える女子高校生たち(花影香音ほか)を、時系列を崩して再構成して空虚な世界を見せていく。
 
 SNSのメッセージに「うざい・やばい」の若者言葉、ポップで軽やかな映像が、現代を見事に切っていく。
 

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