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January 24, 2017

2993.「岩佐又兵衛」展

Pict_115_640 歌舞伎の人気演目のひとつ「傾城反魂香」、主人公の「吃の又平」のモデルが岩佐又兵衛(1578~1650)。
 俵屋宗達と並ぶ、江戸時代初期を代表する大和絵師として知られ、浮世絵の師ともいわれる。
 
Img008_640 その又兵衛の作品展が、丸の内・出光美術館で催されている。
 正式なタイトルは「岩佐又兵衛と源氏絵~〈古典〉への挑戦」、彼が生涯を通して描き続けた王朝文学の傑作「源氏物語」を主題とした絵画が並ぶ。
 
 又兵衛は、摂津有岡城主・荒木村重の子供。
 信長に謀反して一族郎党ほとんどが惨殺されたが、数え年2歳の又兵衛だけは乳母に助けられて石山本願寺に保護された。
 
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 若いころから、土佐派や狩野派など様々な流派の絵を学び、40歳のころ福井藩主松平忠直に招かれて北の庄(現在の福井市)に住み、御用絵師となる。
 そして20年後、今度は2代将軍徳川秀忠に招かれて江戸に移り住み、絵画工房を設け精力的に大和絵を描き続けた。
 
Img010_640 展示の構成は、6章。
 やまと絵の本流といわれ、又兵衛に大きな影響を与えた土佐光吉の「源氏絵」(第1章)
 
 一つの情景に創意をこらした、又兵衛の源氏絵の新しい試み(第2章)
Img011_640 さまざまな古典を描いた又兵衛の多彩な画業(第3章)
 工房の絵師たちを動員して複数場面を屏風に描く、又兵衛の源氏絵(第4章)
Img012_640 「源氏物語」54帖を屏風の大画面に一望した、岩佐派と土佐派の源氏絵(第5章)
 〈うきよ又兵衛〉とも呼ばれた彼が、浮世絵師たちに残したもの(第6章)
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 古典的な題材を描きながらも、劇的なタッチとエネルギッシュな表現、たくましい肉体を持ちバランスに反した極端な動きを強調した又兵衛の画風。
 23点の又兵衛の作品を中心に、土佐光吉や俵屋宗達、菱川師宣らの屏風絵37点が展示されている。
 
 「岩佐又兵衛展」は、2月5日まで出光美術館で。入館料は、1.000円。
 

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